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中傷などはやらないこと

これを守ってくれたら本望です。


にくい。

ニクイ。

憎い。

「…次のテストは…頑張らなきゃ…」


次のテストは英語でしたが、3時限めにあり45分間勉強する時間がありました。

「…カキカキ…」

「ねぇ、真琴!今週の土曜日にどっか行かない?」

「…喋りかけないで…」


「…そんな言い方酷くない!?いまさら勉強したって無理じゃん!赤点じゃ無くても数学の補習あるじゃん!」

「なにそれ!?自分が勉強できるからって、私はしなくて良いの!?」

「もう遅いって言ってるだけじゃん!!!」

「だまれ!!!人の勝手でしょ!?口出ししないでよ!」


「…っ…真琴なんか知らない!」

「最初から、じゃあ喋りかけないでよ!」

「…意味わかんない」

「…カキカキ」


--------------------

「テストを始めます。配られたらはじめてください。」

ピラッ

「…解ける…頑張ろう!」


スラスラスラ…

「次は…」

私は熱心に勉強したためか20分からずで終了した。

「(良かった~…赤点では無いかな♪)」


どうせちひろも終わっているだろう。

そう思った私はちひろを見ました。

「!?」

ちひろは…終わっているどころか、真剣な表情で悩んでいるようでした。


さきほどまで曇っていた気持ちが晴れました。

なんだ…出しゃばっていたちひろ本人ができていないではないか…少し良い気分になりました。

「(クスクス…ザマーミロ)」

いつの間にか友達に対してこんな気持ちを持ち始めていました。


「終了です。後ろから集めてください。」

「数学の方が簡単だったね~」「ちょい難しかった」

などの言葉が聞こえてきました。

ちひろをみてみると…


机に頭…いや顔を乗せて…蹲っていました。

「…(どうせ…解けなかったんだろう…)」

笑みがこぼれました。

--------------


「採点したテストの点数を発表します。」

「…垢側~89点…安達~91点~上田~98点………」

「おっしゃぁ!俺が男子の中で一番♪」

どうやら雄祐は男子の中で一番だったらしい。


「朝日奈~…頑張ったな!92点だ!」

「!!!…本当ですか!」

「ああ!…次、上嶋~…ん?朝日奈はしてお前はしなかったのか?…51点」

!?…吃驚でした…いくらできてなくても赤点だなんて…


「…っ///」

「ちひろ…大丈夫?」

と、いいながら心の中でほくそわらっていました。

「…っ」


「と言う事で…今日の補習は朝日奈と上嶋な」

ピシャッ---------

「意外だね~」「ちひろが…」

”自分が頭良いと思って勉強してないんじゃん”


”はぁ…ある意味うざっ…確かに勉強せずに真琴に話かけてたよね~”

”でちょっと…真琴と良い争いになってたんじゃね?”

”あ~あるある…真琴かわいそっ…勉強の邪魔されてたんじゃん”

”話かけられてなかったら100点だったかもね”


ガタンッ!

急に音がしました。

ちひろが急に立って椅子が引っ繰り返ったのです。

「ちひろ?…どうし「うるさぁい!」」


「一回赤点とっただけでなんでそんなに…言われなきゃいけないのよ!」

「意味わかんね~」「なにムキになってんのコイツ」

「超意味わかんねぇ~…ウケルし~」

「っ/////」


「うるさぁい!だまれ!」

「ちひろ…そんなキャラだったんだ…ドンビキ」

「猫かぶりじゃん」

「喋んなよ…空気が腐る」


「!!!」

「そうだよ!文句あんならさっさと家帰れよ!」

「か~え~れ…か~え~れ」

一人が言っただけで…皆が言いだし”帰れコール”が始まりました


か~え~れか~え~れ~か~え~れ…

帰れ…帰れ帰れ帰れ帰れ…

「…いやいやいやいや…こんな友達…いやぁぁぁ!」

その時、ちひろが急に教室の窓に向かって走り出しました


「おいやばくね!?」「まさか…」

「誰か…止めろぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

「自殺だぁ!」

「ま…まって、ちひろぉ!!!」


「”バイバイ”」

スッ………

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!」

ぐしゃり……


「ち、ちひろぉぉぉぉぉ!」

その時、扉が開きました。

ガラッ

「騒いでどうしたぁ!」


「ち、ちひろ…上嶋さんが…自殺…しま…したぁ…」

「な…なぜ!?」

「………」

私達、全員…どう言えば良いか分かりませんでした。


ただ…俯くことしかできませんでした。

「ち、ちひろぉ…うぅ…ヒックヒック…」

「まぢかよ…」

「自殺なんて…」


皆がそのような事を言っているとき、私は何故かある気持ちがこみ上げてきました。

罪悪感。それと…

”快感”

人が自殺しようとする時の表情。


落ちたときの”音”。

全て…全て全て全て全て全て全て全て全て全てが…

”快感”でした。

「あは…あはははははははははは!」


放課後になりました。

ちひろが自殺してしまった事により…私達は家に帰らされました。

「ただいま。」

「…真琴…担任の先生から…電話が来たわよ。ちひろちゃん…」


「…」

私は無言。いえ、あえて何も喋らずに自分の部屋に行きました。

「自殺…」

私は、そう言っただけで身体がうずきました。


自殺死亡…

「誰か…また自殺してくれないかな~?」

自分の手で殺すの…手を汚すのは嫌だった。

「そうか…なら…」


私が全員…自殺、させちゃおう。

自分の手は汚さず自分自身で自殺させる。

完璧じゃないか。

問題はその、自殺のさせ方だ。


いじめ…男には聞きそうではない。

考えてみましたが…あまり良い案が浮かびませんでした。

「…やっぱり…もっと考えなきゃ…」

そう思いながら…いつの間にか眠りについていました。



見てくださって有り難うございました。

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