見た目はただの高校生
今は五月
中学から遠く離れた高校に進学して一か月は経った。
「すごくめんどくさい」
布団から目が覚め一人でボソッとつぶやく
布団をたたみ押し入れに入れたあと洗面台に行き、口をゆすぐ
ゆすいだあとは冷蔵庫を開け、昨日作りタッパーに入れてある焼きそばを手に取り
バックに入れて学校に行く準備をする。
制服に着替えながら食事を作る。作るとはいってもパン一枚にハムをはさむだけなのだが
高校は余裕をもって登校できるようにするために自転車で10分で着くことのできるアパートを借りた
「行ってきまーす」
一人暮らしで誰もいないが家族で住んでいた名残で一か月たった今も言ってしまう
登校するときはできるだけ裏道を進み車も信号もないところを進んでいく
かすかにパンのにおいがするのでいつもよだれが出てしまう
裏道から出て正門の近くにある自転車小屋に自転車を止める
正門では体育教師の林田と生徒会が大きな声であいさつをしている
あいさつを返すものもいるが多くの場合は返さない。もちろん俺も返さない
学校の玄関では生徒のたくさんの声が聞こえてくる
俺はこの一か月友達作りを失敗して挨拶をかわす知り合いすらもいない
中学でも陰キャをかましていた自分には友達作りも難しく
絶賛、ボッチ学校生活を過ごしている
教室ではもうグループができており、主に四つの勢力で分かれている
一つ目は陽キャの男子グループ、靴の話や服の話をしているが一緒じゃないか?と思ってしまう自分がいる
二つ目は陰キャの男子、自分含む陰キャは一人でいるか二人でいる一人でいるやつはつっぷしているか難しそうな本を読んでいる。自分の席にいる俺は顔を窓の方向に向けながらつっぷしており、緑と桃色が混ざっている木をボーと眺めている。
三つ目は女子グループその①、教室の後ろの廊下側にいる。以上!
四つ目は女子グループその②、教室の後ろのカーテン側にいる。以上!
はっきり言って女子の話はぼそぼっそとは聞こえてくるのだが陽キャの男子グループの声がでかすぎてかき消されてしまっている
うちのクラスの担任が教室に入ってきて数十秒したらチャイムが鳴りクモの子を散らすように自分の席に座る
「起立! 礼! おはようございます!」
クラス会長が号令をしてみんな少なからず声を上げて挨拶をする
クラス会長が着席と大きな声で言い、みんなが着席したことをみると担任は話を始める
「えー今日の連絡事項は........」
担任が喋っているが俺は机につっぷして空に浮かんでいる雲をみて朝礼が終わるのをまつ
「はい、これで連絡事項を終わります。挨拶は省くからこれで終わりで」
担任のその一言でクラスメイトは次々と立ち上がり次の授業の準備をする
俺は一限の教科書は自分の机にありすぐ準備できるため立ち上がらなかった。
基本的に俺は勉強では数学と英語がすごく苦手で中学でも相当つまづいている。
数学も英語もなにを言っているかわからないのだ。
中学の数学では証明の問題があるのだが文章ごと暗記させられた。暗記は得意と自分では思っているのだが教科書に載っている証明の文章をまるまる暗記はさすがに覚えるのが難しい。式が何個もあるのも意味が分からなくなってくる。何を使えばいいのかわからないのだ。
中学の英語では、文法も単語も難しいと感じてしまう。
単語は暗記でいけると思っている人もいるだろう。実際はそうだと思う。だが本当に英語の単語は見ていると眠たくなってしまうのだ。長文なんかを見ているとなおさらだ。
今日は苦手な数学があるのだ。
数学は一限
今日は火曜日なのだがニ番目に嫌いと思ってしまう
時間が経ち一限が始まってしまう。
中学の復習が終わって今は集合というものをしている。
黒板に書かれてあるものをノートに移しているのだが自分でも何を書いているのかよくわかっていない
「みんなこの教科書の問い5について隣の人と話して~」
先生がそういうと大体の人が隣の人と会話をし始める
自分も隣の人と会話をしよう横を見るがまだ問題を解いていた
「すみません、自分この問題について考えたんですけど...」
俺がこういい始めると隣の人がこちらを見てどう考えるのかを教えてくれた
考え方があまりにも違いすぎてわからなかったがお礼を言い答えを教えてもらった。
自分は理解できるようにすぐに教科書とノートを読み込み一限は終わった。
そのほかの授業は寝てしまったりしていたが何とか終わりを迎えた
俺は帰ろうと机の引き出しからノートと課題を取り出した。
そうするとノートと課題の間に紙が挟まれていた。
今日の授業は珍しく紙を使った授業をしなく、タブレットでやった
なので黒板を写したノートと課題ノートの間に紙が挟まっているのはおかしいのである。
紙に何が書かれてあるか興味が出たのでみると
『 いきなりすみません
ちょっとお話をしたいので
今日の放課後○○教室にきていただけませんか?
よろしくお願いします 』
「・・・・・なんで俺?」
自分は勉強はできないし、誰ともつながりもない
そんなことを考えているがとりあえずその教室に向かう
教室に向かっている途中で誰なのかを考える
まぁ、自分が知っている範囲はクラスメイトだけなので
クラスメイトなんだろうなぁ~と結論を出した。
教室につきガラガラガラとドアを開ける
すると、ドアの向こう側にいたのはクラスメイトではなく自分は顔も見たこともない女の人だった。




