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憂鬱な天国 【ULTIO】  作者: 倉木英知
記憶の回想
3/5

嵐の前の静けさ


 私は長谷川はせがわ琴音ことねと云う名前だった。日本で産まれて日本で育った。父親の職業が特殊なのを除けば、普通の家庭だったとは思う。父親は変わった人で、私は幼い頃から、様々な事を勉強させられていた。


 高校の時、留学生として来日したアイリスと云う名の女性と出逢う事になる。アイリスは綺麗な女性だった。名前が示す様に虹の様な輝きを放っていた人。日本語に不慣れだったアイリスは、周りに馴染めないでいた。だから父親の影響で外国語を話せる私が、アイリスと周りの橋渡しをする事になったのだ。ソレが切っ掛けでアイリスと親しくなっていった。


 様々な事を話した。アイリスは内面までも綺麗で…。同性でありながらも彼女に次第に惹かれていったのだった。いつからか私達は友達の域を超えてしまった。性別なんて関係は無い。時に喧嘩をしてはみたけれど、ソレでも私達は幸せだったとは思う。


 留学の期間が終わってからも私達の関係には終わりは無かった。二十歳になった時、私はアイリスの母国を訪れた。アイリスが生まれ育った国を、この目で見たかったからだ。良い経験になるだろうと長期間の留学を希望した。ホームステイ先は、勿論、アイリスの実家だった。


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