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帰り道  作者: 倉木英知
7/8

隧道(ずいどう)


何時いつ頃からだろう…。僕はこんな夢を見ていた。


僕はアクアリウムの中にいる。ユラユラと水の中で揺れている。

光と影のコントラスト。僕の他に3人の女の子も揺れていた。


1人の女の子が水底の方へ泳いでいき、一心不乱に頭を水底へと打ち付け始めた。打ち付ける度に水流が生まれ、僕の身体は激しく揺れた。少しずつ少しずつ綺麗な水は赤色に染まっていく。

その女の子は美人だった。でも…青白く幸の薄そうな顔立ち。


その美しい顔は打ち付ける度に…。肉が膨張した。

みるみると肉瘤にくこぶが生まれる。


グロテスクなモノを包含ほうがんする奇形性。


僕はソレに見惚れている。美しかったのだ。愛おしかったのだ。美しい顔が肉瘤へと変形していく、その様に心を奪われていった。鼓動が早くなった。狂おしく、もどかしかった。


何故だろう…。


恐怖で満たされていた筈の心が…。


その恐怖を求め始めているのは…。


だからなのだろうか…。


気付くと…。あの場所へ帰っていた自分がいたのは…。

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