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カーテン

作者: おすず

カーテンの隙間

漏れた光が揺れる部屋

瞼を持ち上げると

隣で眠っていた幸せと目が合う

胸の奥がくすぐったくなって

私達は微笑み合う

ぬくりと起き上がり

あなたはカーテンを開ける

窓いっぱいの光が差し込んで

私は気づく

世界はこんなにも明るかったのね




閉じたカーテン

静かな夜が訪れた部屋

瞼を下ろして

小さな孤独を抱きしめて寝た

目の奥が熱くなって

ぎゅっと目を瞑る

カーテンの隙間に

朝が訪れるのを恐れた

眩しすぎると諦めて拒んだ

一人の頃

隙間から漏れる幸福で

満たされたふりをしていた




あなたと出逢って

あなたと言葉を重ねて

あなたの心を知って思った

『魂の片割れみたい』

けれど

失うのが怖くて

触れることすらためらった

同じ心を持っていたのに

手を差し出してくれた

握り返した私に

あなたはいとも容易く

温もりをくれる

その手を離さないまま

ふたりは歩きはじめる




漏れた光が揺れる部屋

瞼を持ち上げると

隣で眠っていた幸せと目が合う

胸の奥がくすぐったくなって

私達は微笑み合う

ぬくりと起き上がり

私はカーテンを開ける

窓いっぱいの光が差し込んで

私は知る

世界はこんなにも温かかったのね


あなたは私の陽だまり


読んでくださりありがとうございます。

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