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大喜利短編

歌詞ではないですが、以下のキーワードを使った短編小説です。


”変態” ”同性愛” ”近親相姦” ”売春” ”女装男装” ”洗脳” ”精神病” ”恨み” ”怒り” “差別” ”イジメられっ子” ”仲間ハズレ” ”オタク”

 あたしは【イジメられっ子】で友達がいない。学校でも【仲間ハズレ】にされていつも一人だったけど、自分に都合のいい妄想で気を紛らわせていたから全然平気だった。

 そんなあたしの最近の趣味は【オタク】活動で、イチオシは超絶イケメンなアイドル。女の子にキャーキャー騒がれても気にも留めないほどクールで、私生活は謎に包まれている彼。追っかけをやっているだけで日々の辛さなんて全部忘れられるほど幸せだった。


「おはよう」


 ある時、通学中に彼に声をかけられた……どうしてあたしなんかに??しかもファンに見せないような優しげな微笑みで。

 それから毎日、彼はあたしをエスコートしてくれるので、まるで夢を見ている気分だった。


「どうして優しくしてくれるんですか?」

「好きだから」


 ファンサービスのような言葉も、彼にしては珍しい。

 いつもは校門前で別れてしまうけど気になったあたしは、こっそり後をつけた。そうしたら人目を忍んで公衆トイレに入っていく彼……何故か女性用に。

 そして出てきた時には女子の制服姿だった。バレちゃったね、と気まずそうに笑っている。


「【女装】してたの?」

「ううん、【男装】。実は女だった事、軽蔑する?」


 これが彼……いや彼女の秘密だった。あたしは首を横に振る。【同性愛】とか関係なしに、あたしは彼女のすべてが好きだったから。

 こうしてあたしは彼女――先輩とこっそり付き合う事になった。

 だけどそうなると校内のファンから【恨み】を買い、酷い【差別】を受けた。先輩まで【変態】呼ばわりされて、あたしは【怒り】に震える。

 だけど先輩は悲しそうにしながらも、あたしから離れようとはしなかった。


「どうして一緒にいてくれるの?」

「愛しているから」


 相変わらずあたしに甘い先輩……でも次の台詞で、あたしは凍り付いた。


「だから【売春】なんてしなくていいんだよ」


 そう、まだ遠い世界の住人だった頃、あたしは推し活動の費用を稼ぐために援助交際をしていた時があった。先輩に声をかけられてからはやめたけど、一度でも汚れた選択をした過去は消えない。

 まさか知られていたなんて……と恐怖に駆られていると、先輩は安心させるように微笑む。


「嫌いになるなんて絶対にない。

どうしても辛いなら、今の状況から一緒に逃げてみる?」


 それって学校だけじゃなくて、先輩もアイドルを辞めるって事だろうか。みんなのアイドルじゃない、あたし一人だけの先輩に……嬉しいけどあたしは、あなたの歌声に救われてきたの。迫害されたとは言え、あたしもファンの一人でもあるから、アイドルとしてのあなたに消えてほしくなんてない。

 それでも先輩はあたしの目を手で覆い、魔法をかけるように歌い上げる……あたしの好きな歌を。


「すべては夢だよ。目覚めた時、君は生まれ変われる」


 気付いたらベッドの上で、あたしは【精神病】患者として入院していた。イジメの辛さから逃げるために、あたしの心はおかしくなっていたらしい。

 お見舞いに来たのは先輩だったが、何故か姉だと紹介された。そこで思い出す……あたしには両親の離婚で離れ離れになっていた姉妹がいた事を。

 苗字も変わって他人となった姉と以前のように仲良くする事も憚られ、イジメの相談もできずにそっくりなアイドルに姉を重ねる事で自分を慰めていた。そうしているうちに、姉とアイドルが同一人物だという自己【洗脳】に陥っていたのだ。(ちなみに彼が性別を偽っていた事実はたぶんない)


「こんな事になるまで追いつめられていたのに、助けてあげられなくてごめん」


 姉は泣いていた。「こんな」とは【近親相姦】の事だろう。妄想に付き合ってアイドルのふりまでしてくれたのに、姉は自分を責める。無理に現実を突きつけたら、あたしが壊れてしまうと思ったから。

 二人で抱き合いながら号泣し、リハビリを終えた後にあたしは現実へと戻っていった。


 こうしてイジメられっ子がアイドルから愛されるという都合のいい妄想生活は終わりを告げた。頼もしい姉のおかげでイジメも以前ほどではなくなり、今のあたしたちはデートしたりお揃いのアクセを着けてる仲のいい……良過ぎる姉妹で通っている。


 そして今日も大好きな人と一緒にカラオケで歌うのだ、イチオシのアイドルソングを。



終わり。



とりあえず全部ぶっこんでみましたが、応募した歌詞は「そういう事じゃない」と没になりましたw

まあそれはそれとして、こちらはまた何かの機会にリメイクしたいなーと。

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