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ベンデラヘン童話「エリザベスと、2人と1匹の魔法使い」

作者: ベンデラヘン=カン=チョースル

むかしむかし、あるところに4人の姉妹が住んでいました。


その中の末の妹・エリザベスは、3人の姉達から奴隷のように扱き使われていました。



「エリザベス、部屋を掃除してちょうだい」


「はい、アリザベスお姉さま」



長女のアリザベスから部屋の掃除をしろと言われました。


部屋はゴミや虫の死骸が散乱するきったねぇ状態でした。


エリザベスは、集めたゴミをベッドの下に隠して綺麗にしました。



「エリザベス、おまるを綺麗にしてちょうだい」


「はい、イリザベスお姉さま」



次女のイリザベスからはおまるを綺麗にするように言われました。


おまるには巨大なくっせぇ1本糞が入っていました。


エリザベスはそれを窓から外に放りなげて処理しました。



「エリザベス、食事の用意をしてちょうだい」


「はい、ウリザベスお姉さま」



三女のウリザベスからは食事の用意をするように言われました。


エリザベスは野菜くずと干し肉でスープを作りました。


3人の姉の皿のスープには、目糞・鼻糞・耳糞をそれぞれトッピングしてあげました。



このように毎日、エリザベスは意地悪な姉達から扱き使われていたのでした。







そんな生活を送っていたある日のことです。


お城で舞踏会が開催されることになりました。


3人の姉達は、舞踏会に行くための支度を手伝うようエリザベスに言いました。



「エリザベス、髪型をセットしてちょうだい」


「はい、アリザベスお姉さま」



エリザベスは、アリザベスの茶色く長い髪をセットしてあげました。


まるで巻き糞のようでした。



「エリザベス、顔をメイクしてちょうだい」


「はい、イリザベスお姉さま」



エリザベスは、イリザベスののっぺらとした顔をメイクしてあげました。


まるで化け物のようでした。



「エリザベス、ドレスを着せてちょうだい」


「はい、ウリザベスお姉さま」



エリザベスは、お尻のあたりに茶色の刺繍をしたドレスをウリザベスに着せてあげました。


まるで脱糞したかのようでした。



「いってらっしゃい、お姉さま達」


そう言って、エリザベスは3人の姉達を舞踏会へ送り出しました。


エリザベスは姉達に言われて留守番をしました。



やがて夜になり、姉達が舞踏会から帰ってきました。


姉達はカンカンに怒っていました。



舞踏会で3人は周りから浮いていました。


見た目がひどかったからです。


そしてついには、3人とも舞踏会から追い出されてしまいました。



エリザベスは、3人の姉達から殴る蹴るの暴行を受けました。


エリザベスは、急所だけは守り切りました。



・・・



深夜、エリザベスは寝床の物置で泣いていました。



「ああ、なぜ私は、こんなにもひどい目にあうのだろう」



そう呟くエリザベスの前に、いつの間にか一人のおじいさんが立っていました。



「かわいそうなエリザベス。私が一つ魔法の水をあげよう」



おじいさんは魔法使いでした。



「この水をアリザベスに飲ませてごらん。蟻に変身するよ」


「魔法使いのおじいさん、ありがとう」



魔法の水の入った小瓶をもらったエリザベスは、アリザベスの部屋に行きました。


アリザベスは大口を開けていびきをかいて寝ていました。


エリザベスは、アリザベスの顔に小瓶の水をぶっかけました。


するとアリザベスは、蟻へと変身してしまいました。


それをエリザベスは手で潰しました。



・・・



翌朝、2人の姉達はアリザベスがいないことに気づきましたが、気にしませんでした。


2人は相変わらず、エリザベスを扱き使いました。


昨日の暴行で快感を覚えた姉達によって、今日もエリザベスは、殴る蹴るの暴行を受けました。


エリザベスは、急所だけは守り切りました。



そして深夜、エリザベスは寝床の物置で泣いていました。



「ああ、アリザベスお姉さまがいなくなっても私は不幸なままだ」



そう呟くエリザベスの前に、いつの間にか一人のおばあさんが立っていました。



「かわいそうなエリザベス。私が一つ魔法の水をあげましょう」



おばあさんは魔法使いでした。



「この水をイリザベスに飲ませてごらん。炒り豆に変身するよ」


「魔法使いのおばあさん、ありがとう」



魔法の水の入った小瓶をもらったエリザベスは、イリザベスの部屋に行きました。


イリザベスは大口を開けていびきをかいて寝ていました。


エリザベスは、イリザベスの顔に小瓶の水をぶっかけました。


するとイリザベスは、炒り豆へと変身してしまいました。


それをエリザベスは、噛み潰して飲み込みました。



・・・



翌朝、ウリザベスは、イリザベスもいないことに気づきましたが、気にしませんでした。


ウリザベスは相変わらず、エリザベスを扱き使いました。


そして今日もエリザベスは、姉から殴る蹴るの暴行を受けました。


エリザベスは、急所だけは守り切りました。



深夜、エリザベスは寝床の物置で泣いていました。



「ああ、イリザベスお姉さまもいなくなったのに、私は不幸なままだ」



そう呟くエリザベスの前に、いつの間にか一匹の猫が立っていました。



「かわいそうなエリザベス。私が一つ魔法の水をあげるよ」



猫は魔法使いでした。



「この水をウリザベスに飲ませてごらん。瓜に変身するよ」


「魔法使いの猫さん、ありがとう」



魔法の水の入った小瓶をもらったエリザベスは、ウリザベスの部屋に行きました。


ウリザベスは大口を開けていびきをかいて寝ていました。


エリザベスは、ウリザベスの顔に小瓶の水をぶっかけました。


するとウリザベスは、瓜へと変身してしまいました。


それをエリザベスは、料理して食べました。







こうしてエリザベスは意地悪な3人の姉達から解放されました。


そして、なんやかんやあってお城に住む王子様と結婚して、末永く幸せに暮らしました。



めでたしめでたし。


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[一言] 勢いで笑えますw
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