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神が必要な日

現在別のお話を書いていますが、更新したほうがいいかなと思っているところに

昔書いた落書きがありましたので載せさせていただきました。

十 神が必要な日 十






神様はどうして必要なのだろうか

もしくは神などいないのだろうか


神は残酷で放任主義で 一個人の自分のことなんか

全然考えてないのだろう


ただ生まれ

ただ与えられ

ただ奪われるのだ


~誰かの日誌より





ある貧相な男が神に祈った



ある教会のシスターが神に祈った



ある個性のない一般人が神に祈った



どうか罰を

どうか許しを

どうか人生の意味を






私はなぜ生きているのだろうか

ところで君はなぜ生きているのだろうか


君は答えられるのかな


え?

親が生んだから?


そんなことを聞いてはいないんだ

単純なことだよ



君たちだよ

君も

君の家族も

君の先祖も

君の友達とそうでない人も全部


君はなぜ生きているのかな


考えるため?

なぜ

未来のため?

いいや



私たちの生にいったいどれほどの価値があるだろうか


私個人の未来

過去

その他全ての資産

思想

それらに意味はあるのだろうか


きっとないんだ

そんなもの



地球に

君はなぜここにあるの?と 尋ねたことはあるかな


もちろん何も返事はないけどね


それと同じだよ

君も


なまじ考えられるから迷ったりするかもしれない



生物ってなんでいるんだろう


偶然この星で

偶然の温度

偶然度重なった化学変化と

偶然起こる気候変動

偶然生まれた私たちは


奇跡かもしれないけどそれは必然で

同時にそこから意味は感じられない



無限の可能性の中に私たちがいるとするのなら

こうなることは必然だったってこと


なら君には必然生まれたがために

使命や

義務や

その人生の意味があるのかな


ないね



ところで僕はもう消えてしまいそうなんだ


ふとしたことで消えてなくなってしまうかもね


実は消えてもいいと思っているんだ



例えば世界を救うために僕か君の命が必要になったら

どちらが死ぬべきだと思うかな


僕かい?


だってもう消えそうなんだものね


命は有効に使うべきって思うかい?



僕は命が短いから死んでもよくて

君には未来があるから生きているべき


そうかな


君とその未来と

本当に価値があるだろうか

意味があるだろうか





でもこんなとき

君に使命を与える神がいれば

君にその命の価値を保証する全ての原点としての何かさえあれば


...



~誰かの日誌より








誰かが思ったのだ


もしそれが本当だとしたら


世界がどれほど簡単で


単純な構造だったかを





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