ひみつクラブの休み
テストももうすぐ二週間前というところまで迫ってきた。ひみつクラブの活動も、しばらく出来ない。先生達は、普段使わない教室も使っていて、職員室を閉め出してテストを作成している。
そんな中、俺達は昼休みに静かな教室に集まって、話をしていた。
「しばらく調査出来ないね…」
「今やったら絶対に先生に勘ぐられるからな…。それで、今気になってる事はないか?」
「その調査の時間でオレは勉強したいよ」
雪音が最もらしい事を言った。確かに、その通りだった。
入学の時に実力テストがあったが、本格的なテストは初めてだ。どういう問題が出るか、俺には分からない。特に、実技科目の問題はよく分からない。美術にもテストがあって、それが成績に影響するとは思っていなかった。まぁ、科目だから仕方ない事だろうが。
先輩から聞いた話によると、テストの合計上位者が、廊下に貼り出されるらしい。生徒達は、それを目指して必死に点を取りに行く。
自分の中では常によく出来てると思っているが、数字はいつも正直だ。いつも俺の前に突きつけられる。結果を元にして成績を付けるのは先生なのに、成績だけが全てではないと言うのも先生だ。全く意味が分からない。
俺は、二人がこのひみつクラブを忘れないようにする為に、こう伝えた。
「じゃあ、しばらくひみつクラブはお休みだな。テスト終わってから何するか?」
「テスト終わってからの話は、テスト終わってからにしない?」
灯里も、最もらしい事を言った。
先輩は、テストにはそれぞれの先生の癖や個性が出ると教えてくれた。だが、それは何回もテストを解いて分かる事で、しかも、新任教師の癖等は先輩でも分からない。俺達は、単純に問題を解くだけでなく、その癖を理解しつつテストに望まないといけない。
悩んでいるのは、俺だけだろうか。いや、普段中々勉強しなさそうな真司も、雪音も頑張ってテスト勉強をしている。きっと二人も悩んでいるだろう。負けられない、というのが本音だが、頑張っている友達を応援するのも、友達だからな。
ひみつクラブはテスト明けまでしばらく活動休止だ。その間に、テスト勉強を頑張っていこうと思う。




