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神様の箱庭  作者: ななる
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Pre-Z-7:君がための青い目の剣士(6)



君がための青い目の剣士


(6)



☆前回までの“ハコニワ”☆


  総えっへん回数……一回

  最大Lv.   ……1



          「毎日の記録が、いつか実ります!」

          「だから何の!?」


──────────────



「かむいさーん!」

小走りで近づこうとすると、かむいさんの目の前で体勢を崩し転けてしまいました。


「──ったく、何やってんだよ……。ん。」


飽きれ顔でかむいさんが手を差し伸べてくれたので両手で掴まると、かむいさんもよろけて転んでしまいました。


「イテテテ……。あ、えっと、今のは断じて俺が非力な訳じゃなくて……その……お、お前が重いのが悪いんだからなっ!」


お、重くないですよ!多分……。


格好がつかなくて恥ずかしいのか、かむいさんは耳まで真っ赤っ赤。


私は「えへへ」と笑って、その場を納めることにしました。


「それより、かむいさん。私を探していたようですけど、どうしたんですか?」


「ん?……ああ。ただお前が段取りよくやったか気になっただけだ」


かむいさん、少し元気がないような気がします。

少し声色が暗いです。


「私は完璧です!言われたことはちゃんとしましたし、直接言ったわけでもないのにもう女将さんに噂が伝わっていたんですよ。何の問題もありません!」


ビシッ、敬礼!


あからさまに元気な声を出したのが効いたのか、かむいさんも少し柔らかに笑って「うむ、よろしい!」と言ってくれました。


「あ、そう言えば!私、凄く気になったことがあるんです。計画(?)のことなんですけど……」


全く見当もつかないのか、かむいさんは小首を傾げています。 


「『犯人に赤い瞳という特長をつける』とか、『事件の日を月食の日に合わせる』とか、かむいさん魔法使えないのに、どうやってやるんですか?」


私もそんな魔法は知りませんし、使えません。


かむいさんは「何だ、そんなことか」と言ってニヤニヤと私を見てきます。


「決まってるだろ?お前がやるんだよ。俺が魔法を教えてやるから、な?何の問題も無いだろう?」


───────────────


それから毎日、地獄のような特訓の日々が始まりました。




「違う!そうじゃないっ!もっと生卵かき混ぜるように……」

「そこはこうだっ!温めたフライパンに溶き卵を広げる感覚で……」

「全く、何をやってんだ!そこは出来たてホヤホヤのチキンライスにふかふか卵をのせるときのような慎重さと円滑さが必要だと何度言ったらわかるんだ!」




……うう、かむいさん。これ、何の特訓ですか?


「もう無理です!私には出来ませんよ。かむいさんみたいに才能無いですもん。他の方法を考えましょうよぉ……」


「いや、他に方法なんて無い。それに俺だって……才能がある訳じゃない……」


あれ?

普段は絶対に卑屈にならないかむいさんなのに。


「……よく聞けよ、かんな。お前は()()()()()だ。不可能なんて無い。将来的には俺よりも沢山の魔法を使いこなさないといけない。これぐらいでいじけちゃダメだ」


「でも……」


いじける私を見て、かむいさんは、はぁと溜め息をついて私の頭にポンっと手をのせました。


温かい手。

大きさは私とそんなに変わらないのに、なんでこんなに安心するのでしょう?


かむいさんはイタズラ顔でニッと笑いました。


「いつか俺を()()()くれるんだろ?」


ハッと、思い出が流れ込んできます。

青い空の下で誓った、あの約束を。


私は「はい!」と言って立ち上がり、言われた通りに魔法を特訓します。


まあ、その後すぐにやめとけばよかったと何度も後悔したんですけどね……


「おい、休むな!」

「うぅぅううう……やっぱりもう嫌ですぅううううっ!」

こんにちは。ななるです。


とうとう平成最後の夏も今日で終わりですね!


線香花火でお祝いしましょう!と思って買ったのですが、うっかり転けて、水溜まりに浸けてしまいました……。

ああ、夏が終わった……


さて、次回。「スコープ覗いて」


次回があれば、またお会いしましょう!

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