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模擬戦の決着

今年最後の投稿になります、と言っても特別な事とかはしませんが

期待してた人本当にごめんなさい、毎週水曜日楽しみにしてください!

「やっ!てぃ!」

「ふっ!はっ!」


避けては空振り、空振っては避けを繰り返す、向こうの攻撃は避けられるがこっちの拳も当たらない。何か別の手を考えた方がいいか。


「そこっ!」

「ぅわっと。」


転ばせるために身を屈めて足払いをかけるが、リリィちゃんは軽々僕の頭の上を飛び越える。

近接格闘戦でジャンプは悪手だよ?

僕は土魔法を使い着地地点に穴を開ける、丁度リリィちゃんがすっぽりと入るくらいの落とし穴だ。


「よっ、と。」


え、何今の。上下逆さまのまま風魔法で2段ジャンプ?器用だなぁ。

リリィちゃんが木刀を構え直す。相変わらず楽しそうな表情をしてる、だが疲れ気味のようで、その顔には確かに疲れの色が見えていた。

僕も疲れてきた、そろそろ終わらせたい。


祝福(アレ)を使おうか。


僕はスモークグレネードを念じて呼び出す、安全ピンを抜き、リリィちゃんの目の前に投擲する。リリィちゃんはスモークグレネードを警戒して後ろに下がった。

プシューっと音を立てて煙が吹き出てきた、この隙にリリィちゃんの後ろに回り込む。


「―――風よ、吹きとばせ(ウィンドバースト)!」


リリィちゃんの短い呪文詠唱、直後空気が爆発し煙幕を吹きとばした。

でもそこに僕はいない、もう君の後ろに回り込んだからね。

リリィちゃんが僕に気づく、目線が合う、だけどもう遅い。雷を纏った僕の拳がリリィちゃんの背中に―――


ザシュザシュッ


「―――え?」

「あっ・・・。」


瞬間、彼女が作り出した風の刃に全身が切り刻まれた。手足だけではない。胸も腹も服ごと裂かれ、血が噴き出す。僕は孤児院のグラウンドに崩れ落ちた。


「サローディアさん!しっかりしてください!サローディアさん!」


リッカさんが必死に僕を揺さぶり声をかけてくる。返事をしたかったが何故か息もしづらくなって声が出なかった。1番不思議なのは体に激痛が走っているというのに眠くなってくるという点。更に治癒魔法をかけられているわけでもないのに、その痛みすらみるみるうちにひいてきている。


「―――!―――!」


リリィちゃんが涙目で何かを叫んでいる。あれ、もう声も、聞こえ・・・ない・・・や・・・。


ご視聴・・・じゃないか、閲覧ありがとうございます!

感想、誤字脱字の指摘、批判などフル〇ンでヲタ芸しながらお待ちしております!

では、良いお年を!


次回【模擬戦後】2017/01/04 朝6時更新

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