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トラストルノ  作者: なさぎしょう
序章
7/296

○○の夢



雨だ。


鮮明に思い起こされる、湿ってまとわりつくような空気と、吐き気を催すほどの血の匂い。

トラストルノという場所にいながら、温室育ちの自分には一生関係ないと思っていた、血と、鉄と、人間の…生き物の"死"の匂い。


「あ…嘘…うそよ…なんで…」


ずっと憧れてきた人のバラバラの四肢と、憧れの人の愛した人。それから、自分。



「違うの、違うのよ。これは夢なの


悪い夢よ‼︎‼︎‼︎」


初めて見る女の人の取り乱した姿と




首だ。

虚ろな眼と、色の悪くなった唇と、真っ白な肌が印象的な首。


兄の首。



「なんで…なんで彼なの…なんであんたじゃないのよ‼︎」



それは自分もずっと悩んできたこと。

なんで狙われたのは自分ではなかったのか。



俺はあの日の悪夢から抜け出せない。




首が…頭から離れない。


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