SOUP本部 SideS 地図無き城
「はい。」
『やぁ、シンク。久しいね。』
「あぁ人違いですね。」
『いやいや、ひっどいな君。今日は君達に僕からお宝情報を贈ろうと思って連ら…』
「結構だ。必要ない。」
『まだ何も言っていないだろう?』
「お前はどうせまた無茶な見返りを求めてくるんだろう?ケイトはお前の玩具じゃない。」
『情報が、SOUPの地図でも?』
「なんだって?」
『SOUPの地図さ。どうだ‼︎』
「いらない。」
『君、ちょっと過保護すぎやしないか。』
「なんとでも言え。地図はいらない。それにどうせ完璧な地図じゃないんだろう。」
『いや、ほぼ完璧だ。この僕がステージ作りを怠ると思うかい?』
「なんであれ、必要ない。不快だ、二度とかけてくるな。ケイトにもだ。」
『えぇ⁉︎ケイトは別にい…』
プツッ…ツー…ツー…
「ちっ…くそが…」
『はーい、もしもしー?』
「やぁ元気そうでなにより‼︎」
『ひっ…え、あ、どうも…』
「時に、君にまた色々と、手伝って欲しいことがあるのだけれど。」
『それは…その…い、嫌です。』
「えぇっ…せっかく君達に素敵な情報を用意したのに…」
『プレゼント…?』
「そう‼︎なんだと思う?…なんと‼︎SOUPの地図さぁー‼︎」
『SOUPの…地図⁉︎そ、それ本当ですか?』
「僕は嘘はつかない。現に前の2回はちゃんと約束を果たしたはずだよ?」
『…っわかりました。お手伝いします。そのかわり今すぐその地図をください。』
「OK、OK‼︎でも君もちゃんと手伝うという約束を守ってくれたまえよ?」
『ぼ、僕だって嘘はつきません…』
「そうかそうか、楽しみだなぁ‼︎とりあえず今日は仮交渉成立ということで‼︎後日また連絡するよ。それじゃあ、お互い約束は厳守で‼︎」
『…っはい。』
プツッ…ツー…ツー…
「ふふふっ…楽しみだなぁ。」
『はい。』
「あ、ジェスター?ごめん、至急で見て欲しいものと、口裏を合わせて欲しいことが…あるんだけど。」
『なに、改まって。』
「じ…実はSOUPの地図が手に入ったんだ。口裏をあわせて欲しいのもそのときなんだけど。」
『いいけど。地図を見て正誤の確認と、なんかについて口裏を合わせればいいのね。』
「そう‼︎ありがとう。」
『ちなみにその地図はちゃんとしてるの?』
「あぁ少なくとも、今まで見たきたのとは比べものにならないよ。」
『了解したわ』




