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SOUP本部 SideX
「はい?」
コール音3回で男が出る。
「偶然なんだが、いま俺もSOUPにいるんだよ。なにか助けになれることがあれば伝言をくれ。」
「お前がいるのは心強い。」
「…今回の情報提供者には注意をしておいた方がいいか?」
「あぁ…でもまぁ向こうもこちらも深入りはしない。」
「そうか。」
「お前の方こそ周りには気をつけろよ。1番お前が危ないところにいる。」
「1番危ないが、1番安全な場所でもある。」
「そもそも一体どこから今回の情報が漏れたのかも気になるところだ。あまり時間をかけられない。2度目はない…と思うか?」
「情報ほど漏洩先が分かりにくいものはない。2度目は…ないと思うぞ。なにせ彼女がいる。」
「こっちにだっている。」
「それでも2度目は危険だ。」
「…わかった。互いに健闘を祈ろう。」
「そうだな。」