表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
トラストルノ  作者: なさぎしょう
痛快癖
261/296

遊戯的な現実



北地区(ノースヤード)タンベル郊外。




「ちょっと‼︎しっかりしてよ‼︎うまいこと運んでかなきゃならないんだからさ‼︎」


少女、1人。


「こんな装飾品もないような死体(ガラクタ)、本当に売れるの?」




少年、1人。




「あったりまえじゃない‼︎だって、あのルイさん(・・・・)が言ってるのよ?」




と、また別の少女。




「でもルイさんは、あんなに死体を集めてどうするのかしら……」




「兵隊さんを作るんですって‼︎」




「えぇっ⁉︎ぞ…ゾンビの?」




「さぁ?でも、なんにしたって、きっとすっごいことなのよ‼︎間違いないわ‼︎だって、ルイさんはあのPEPEの元主席(・・・)ですもの‼︎」




「でも、なるべく綺麗な死体(もの)がいいって言ってらっしゃったでしょう?これなんかもうダメじゃない?」




「違うの‼︎これはSOUPの高官なんですって‼︎」




カラカラと進む荷車の上の麻袋。




「ねぇ、まだ次の回収場所に着かないの?」




「うるさいわね。もうすぐよ。」




南地区(サウスヤード)のカンパニーで大物が取れたって本当かしら?」




「えぇ、武装集団の顔役でしょう?」




「その人もゾンビになっちゃうの⁉︎」




「あなた、どうしたってそんなビクビク怯えているの?男のくせに。ゾンビになんかなりゃしないわ。きっと…きっと、生き返らせるのよ‼︎そうよ‼︎」




「ところで、エノーラの呪いの吐息……って何かな?SURVIVE(ザバイヴ)っていうゲームに出てきたんだけど…」




「またゲームをやっているの?」




「このゲームすっごいリアルなんだよ。この間"騎士(ナイト)"が戻ってきたのだけれど…ルイさんにそっくりなの‼︎それで"切り裂き魔(ジャック)"はなんでか出なくなっちゃって……でね、エノーラっていう新キャラが出てきて…」




「ゲーム、ゲーム、ゲーム…‼︎もう‼︎バーチャルなんかじゃなくって、現実をご覧なさいよ!」




1人の少女はヒステリック気味に言い放つ。




「分かってるわ……でも…これってなんだかすごくリアルなのよね……




あら?"ゼロの魔女(・・・・・)"っ出てきたわ。

新しいキャラかしら…?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ