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トラストルノ  作者: なさぎしょう
遊戯場
129/296

コンテナ戦地 蚊帳の外


「動け」の指示がない。

でも明らかに向こうでは戦況が動いている。僕ももう、動いていいだろうか。


「…ぼっちだ。」


もはや指示を出せる状況にもないのではないか?だとするなら助けに行くべきではないか?

しかし勝手なことをして足を引っ張るようなことにだけはなりたくない。




しかし、結果として、この「動かない」という判断は正しくなかった。






たとえば、こいつを採ろう、と思った奴が、多くの似通った仲間と共にいると、それは本人の意思とも無関係に、擬態されるような形になる。

こちらは探しづらく、獲り辛くなるのだ。


そいつがなにもないところへ、ポツリと居てくれれば、それは非常に獲り易い。


「ガキ1人と舐めてかかるな」


なんて当たり前のことを女王(クイーン)に注意されたっけな?



ナメてかかる?

ありえない。


慎重に、慎重に…蝶もトンボも飛ばないように、丁寧に羽を掴み持たねばならない。

傷をつけないように、しかし不意打ちで、勝負は一瞬。今回は少し手荒であるが、許してもらいたい。

手持ちの注射器の中でも格別針の細い、痛くないものを使う。





そうら、捕まえた。


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