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変わり者たちの遊戯録  作者: 焔 霞
花火大会
6/7

始まりは午前四時

花火大会。巽sideです。

ことの発端はやっぱり時臣だった。


早朝4時。

いつもは鳴らないこの時間に俺の携帯が鳴ったことからして、いやな予感はしていたんだ。


「……おい。なんのよ…『花火大会!』…うだってえ? 花火大会?」

すべてを言い終わらないうちに時臣が言った。

『花火大会。巽と洸と千春ちゃんとレンと………』

「あぁ~待て待て待て!! 分かったから、友達で行くんだろ?」

『そうっ!』

パァッッと表情が明るくなったのが声だけで分かる。

(……ガキか。……いや、ガキだな、うん)

何故か子供を持つ父親の心境が分かる気がしてしまった。

「重症だな……」

『えっ? 巽、病気? 千都(ちづ)呼ぼうか?」

「いや。何でもないから気にすんな…………で?」


そうして俺はいつもの通り、朝早くに起こされた苛立ちも忘れ、

時臣の話を聞くことになってしまっていた。


ちなみにさっき出てきた千春ちゃんは高月先生のことで、

千都とはやはり時臣のいとこにあたる医者のことだ。

レンは俺の弟。能力無しの普通の人間だ。今は中学でサッカーをしている。



こうして、他の奴らには悪いが、時臣の花火大会計画が始まった。


もちろん、あいつがやる気なら、俺には止められない。

つまりは、俺に拒否権がないということだ。


高月先生とレンなら受け入れてくれるかもしれない。

そういえば……レン。友達とかの約束があったらどうしよう?


洸にまた何か言われるのかなぁと頭をかかえつつ、

新たに出てきた疑問にさらに俺の頭は重くなるのだった。



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