友人たちの日常話
時臣の友人目線です。
時臣に振り回されんだか、いないんだか(笑)
~友人A……一之瀬 巽の場合~
俺には幼馴染がいる。鷹野 時臣。この学校一の変わり者と呼ばれる男。
俺は、小さい時から妖怪が見えていた。妖怪たちが活発になるのは夕暮れ時から夜中だったから、昼間は夜よりは見えなかったけど。じいさんが言うには、一之瀬家には稀にそういう能力を持った奴が生まれるそうだ。
時臣と会ったのは、小学生のころ。夕暮れ時小さな妖怪をジッと見ていたら、いきなり
「ねぇ。君さぁ、ちっちゃい妖怪見てたの?」
と言われたのが最初だった。
小さいながら、これはほかの人には見えないんだと自覚していた俺はただ純粋に喜んだ。
が、そこはあいつの能力の嫌なとこ。
俺が見えていたものは、俺が近くにいては見られない。
見えるには見えるが、それを同じときに共有することはできない。理解するまでには時間がかかったが、理解した直後から、俺はあいつの友人となり、あいつが見えないようにするための壁のような役割をしてきた。というより押し付けられた。
それからずっと高校まで、離れようとしてもくっつかれ、俺が頑張って入ったこの高校もすんなりと入学しやがった。
「また一緒だね」
と笑顔で言われた時は、もう諦めるしかない、と深くため息をついたものだ。
そして、三年になったあいつはやっぱり、昔と変わらないままだった。
一言で言うなら『傍若無人』人のことなどまるで気にかけず、自分勝手に振る舞っていた。
ほら、思ってるそばから、俺の目の前で時臣はまた授業を抜け出した。
いや、正確には堂々と退出した、か。
先生になんの断りもいれず、急に立ち上がるとそのままふらふらとどこかへ行ってしまうのだ。
次は昼休みだから、このまま戻ってこないだろう。
最初はうるさかった先生達も、皆、呆れて何も言えなくなっていた。
そのくせ、成績は良いので、なんか腹が立つ。
本人は、
「ここの先生はみんな、優しいね~。あっ今度は巽もどう?」
とまでいうしまつ。
よくここまで友人関係続けてこれたな!と自分自身を褒めてやった。
そうでもしてなけりゃ、こいつとやっていけない、と俺は長年の経験から学んでいた。
授業が終わり、別に探しに行かなくてもいいのに、ついついあいつを探してしまう。
俺の悪いところだ。
まぁ……あいつの居場所なんて限られているから、あまり探す手間もないんだけど。
実際、時臣と巽がいたら面白そうだなぁ……で作ったこの作品(いいのか!?)
探しちゃうんだね巽君…。ホント面倒見がいいキャラだ(笑)




