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第101話:第十一回アマチュア学生大会

今回大分短めになっています。ご了承ください。


『さぁやってまいりました! 第十一回アマチュア学生大会本戦第一試合! 予選のバトルロワイヤルを勝ち抜いてやってきた強豪チームたちの戦いが始まります!』

『いやー、今回の大会は恐らく、荒れに荒れますね』

『では第一試合の選手たちの紹介だ〜!!!』


割れんばかりの歓声と、鼓膜を震わせる実況・解説の拡声音声。

 巨大な対戦用ステージの入場口で、カイトは静かに思考を巡らせていた。手元にある魔剣の柄にそっと触れ、呼吸を整える。


『最初に登場するのは名門! 私立聖エストレラ学園の三強と名高いパーティー! 予選では有名だからこそ多数に狙われながらも、その高い連携力と個人技で他を圧倒! この戦いでも魅せてくれるのか!?』

『彼らはその名声に恥じない実力を有していますからね。リーダーである火炎術師、如月さんはすでに上級職のレベルが50を超えているとのことです。実に楽しみですね』


対戦相手となる五人の学生たちが、華やかな装備を纏ってステージの向こう側へと入場していく。彼らへ向けられる観客からの黄色い声援は凄まじい。

 中学三年生の、十月。

 この大会に出場するにあたり、カイトの胸中にあるのは純粋な期待と、それに伴う僅かな恐怖だった。

 確かに現状、自身は調教師として、そして魔剣士としての力を限界まで鍛え上げてきた。イストやティロフィのレベルも引き上げ、『オーク族の狩猟草原』から始まり『狂信者の闇儀式場』『毒蜘蛛の這い回る大穴』『水華の精霊洞』などなど様々な単独ダンジョンを攻略した。その力は本物であり、予選の戦いぶりを振り返っても、同年代の中で自分がトップクラスに位置しているという自負はある。


だが――対人戦というものは、前世のゲームには存在していなかった。

 モンスターと人間では、動きの予測の立て方も、戦術の組み立て方も根本から異なる。カイトにとって、この「人間同士の戦い」は未だ経験の浅い未知数の領域だった。


『対する相手はこれまた堅実に強い冒険者を輩出することで有名な大崎市立第一中学校! テレビに出て一躍時の人となった複合上級職である結城カイト選手! なんと結城選手はパーティーではなく一人での出場となっております!』

『一人だからとバカにしてはいけません。皆さんもご存じの通り、予選の時、圧倒的な力により一人で他選手を“全滅”させた驚異の選手です。五対一と人数の不利はあれど、この勝負わかりませんよ!』


一転して、会場に地鳴りのようなざわめきと、異常なほどの興奮が巻き起こる。

 新職業の開拓者であり、ギルドの会見で世界を震撼させた張本人。カイトが一歩ステージへと踏み出すと、万雷の拍手と、どこかその力を見定めるような視線が突き刺さった。


ざわめきに包まれた会場の中心、白線を挟んで名門学園の精鋭五人と対峙する。

 如月と呼ばれた火炎術師の少女が、強い警戒を孕んだ瞳でこちらを睨み据えていた。相手は上級職のレベル50を超えているそうだ。だが、警戒はしつつもその心に怯えは、ない。


『では第一試合、スタートです!』


開始の合図。同時に沸き起こる大歓声。

 カイトはその声を鼓膜の端で聞きながら、どうして今、自分がこの同年代の最高峰が集う舞台に立っているのか、その理由へと記憶を遡らせるのだった――。

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― 新着の感想 ―
カイトの力を知ってるやつ、誰も止めなかったんだろうか。 プロのトップクラスの実力がある奴を、同年代だからって学生枠で出場させる奴があるか!と怒られて当然の仕儀だが。
複合上級職の強さのデモンストレーションも兼ねてるのかな?一部学生はある程度柔軟でも教師とかエリート達は頭硬そうだしなぁ
なぜ同世代にした…圧倒的な実力差で絶対トラウマ製造機になるだろ… 連携や技術に不安があるからと低層の格下相手に縛りプレイしてように、 対人戦の経験詰むためにも変な縛り設けるんでしょ? 相手にしてみれば…
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