早乙女祐介☆小学一年生そのきゅうっ!
申し訳ございません!
一年以上ほったらかしという、ヤバいくらいの失態。
リアル生活のゴタゴタがあったとはいえ、申し訳のしようもございません。
この駄文を待っていた方がいるかどうかはともかく、楽しんでいただけたら幸いです。
追伸 登場人物紹介部分も少々修正しました。
祐奈「…で、どーゆーことだ?」
見知らぬ少女に¨お兄ちゃん¨と呼ばせている事にたいして、うちの愚兄にオレは詰め寄った。
達也「うみゅ!
よくぞ聞いてくれたゆーちゃん!
これにはとても深いわけがあってだな!
それはもう、海よりも高く、山よりも深い訳が。」
祐奈「意味がわからないよ。
お☆兄☆ちゃ☆ん?(はぁと)」
達也「ぐふぉわっ!?
何故だ!?
ゆーちゃんの無言の圧力から無限のプレッシャーを感じる!!?」
と、訳の分からない事をほざいて、無駄にシリアスな顔をしている愚兄を無視して、先ほどの少女に話を聞いてみる事にした。
祐奈「ねぇ君、あのバカが¨お兄ちゃん¨て、どういうこと?」
何でかわからないけど、あいつが¨お兄ちゃん¨て言われてるのをみてると、ちょっとだけ、ほんのちょっとだけだけど心がざわざわする…。
女の子「¨君¨じゃないです!
穂ノ香には、穂ノ香っていう名前があるです!」
さきほどの、この¨お兄ちゃん¨の一件のせいか、やや警戒しながらも名前を教えてくれた。
祐奈「あ、ゴメン、ゴメン。
オレの名前は早乙女ゆーす…祐奈というんだ。
非常に遺憾な事ながらあの物体X(達也さん)はオレの実の兄だ。」
そう伝えると、穂ノ香は少し安心したのか、ちょっとだけ笑顔になった。
穂ノ香「なるほど!
祐奈ちゃんはお兄ちゃんの妹さんなんですね!
だから穂ノ香がお兄ちゃんのことをお兄ちゃんってよんで混乱していたんですね!
…ところで遺憾ってどういう意味なんですか?」
あー、しまったな…。
小学一年にはちと難しい言葉だったか。
祐奈「簡単に言うと、¨残念¨ってことだ!」
わざと¨残念¨と言う部分を強調すると、あのバカ(達也さん)がザクッときたらしく、なんか吐血していた。
穂ノ香「お兄ちゃんは残念なんかじゃないです!
私もみんなもお兄ちゃんのことが大好きなんです!」
祐奈「みんな…?」
みんなって誰だって聞こうとしたら、後ろから多数の気配を感じた。
そこには、沢山の少女がいた。
いや、どちらかと言うと幼女って言った方がふさわしい娘が多いが、何人かはもともとのオレよりも背がたかい娘もいた。
おそらく、この騒ぎを聞きつけてきた寮生なのだろうが、100人近く集まっていると、小学生といえども、かなりのプレッシャーを感じた。
穂ノ香「ここの寮生のほとんどは¨お兄ちゃん大好きっ娘クラブ¨の会員なのです。
だからお兄ちゃんの悪口は言っちゃ駄目なんです!」
祐奈「わ…、分かった。」
流石にこの人数を相手するのは骨だし、女子供に手を出す訳にもいかないので、オレは大人しく従った。
と、そのとき
¨お兄ちゃん大好きっ娘クラブ¨
とやらの集団から、1人の幼女が進み出てきた。
幼女「………。」
なんだか分からないが、無言の圧力を感じる。
その幼女は、背は130無いくらい。
広いおでこに、市松人形を彷彿させる長く透き通るような黒髪にやや太い眉。
切れ目に低い鼻と、日本人の欠点を掛け合わせたような顔なのに、(低い身長もあいまって)人形めいた可愛らしさを誇っていた。
穂ノ香「あ…、圭さん!」
穂ノ香ちゃんは圭さんと呼ばれた幼女と友達なのか、嬉しそうに駆け寄って行った。
圭「…はじめまして。
私は、栗栖 圭と言いう…。
…¨お兄ちゃん大好きっ娘クラブ¨の会長もやっている。
…私の事は好きに呼んでくれて構わない…。だけどみんな私の事を
『教会生まれの圭さん』
と呼ぶ。」
…また濃ゆそうなのが出てきたな…。
穂ノ香「圭さんは生まれつき霊感がつよいのです。
もし、祐奈ちゃんが悪霊さんに取り付かれちゃっても、圭さんに『喝ぁ----っ!!!』ってしてもらえば問題ないですよ?」
…教会生まれって凄い。
この時、初めてそう思った。
なんか最後にやらかしてしまった感が…。
ちなみに圭さんのは『喝ぁ-----っ!』
であって
『破ぁ------っ!』
ではないのであしからず。
宗教が違うのです。
ちなみに元ネタは都市伝説(?)の寺生まれのTさんというお話です。