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早乙女祐介☆小学校一年生 そのにっ

遅くなりました。

eco検定があってそちらに力入れていたので。

すみません。

現在、オレはやたらと豪華な部屋にいる。


いわゆる理事長室であろうが、それにしたって広すぎだ。


だってさ、一部屋で少なく見積もっても50㎡はあるんだよ?


8階建ての建物の、一番上のスペース全部理事長室に使われているってのは正直どうかって思うんだけど…。


まぁ、その理事長たる一さんにはすでに会って挨拶してるんだけど、一応形式的にももう一度会いに来たって訳。


いやはや豪華な建物だよなー。


小等部のくせに、やたらと広くて(一学年につき1階ずつ。

その上に職員室と特別教室の階と続き、最上階に理事長室がある。)、一度に30人は乗れそうなエレベーターがあちこちにあるし。

グラウンドだって立派なもんだ。


3キロ四方はある、広すぎるグラウンドを3つも抱えていやがる…。


でもここまで来ると、全く羨ましくないから不思議なもんだ…。

オレの通っていた学校と比べる事自体が間違っているんだろうケド…。

一「さて…。」


裕奈「んにゃわっ!?」


いきなりオレの真後ろに一さんが現れて、ビビったオレは素っ頓狂な叫び声を上げてしまった。


裕奈「い…いきなり現れるな!」


一「いやはや。

想像以上のリアクション、ありがとうございます。

とてつもなく萌えました。」


裕奈「いい年こいたオッサンが萌えとか言うな!」


一「しかし、裕奈さん。

あなたには少し落ち着きが足りないようですね。

まぁ、元気なのは良い事ですが。」


裕奈「誰のせいだ!

誰の!!!」


一「さあ?」


裕奈「ムキィィィィィィ!!!」


一「HAHAHAHAHA!」



…だめだ、勝てん!

こやつには何をやっても翻弄されて終わりだ…!


一「流石私の弟子の弟、いや妹ですね。

とてもいい反応です。」





…ん?

弟子…?

裕奈「あの~…。」


一「ん?

何だい?」


裕奈「弟子っていうのはもしかしてウチの愚兄の事ですか?」


…できれば間違いであってほしい…。


一「その通り!

いかにも君の兄上である早乙女達也氏は私の弟子なのだよ!」


裕奈「…一応聞きますケド、一体何の弟子にとったんですか?」


誠に…、誠に如何な事ではあるが、我が愚兄、達也は性格以外は完璧な超人だ。


頭脳明晰、容姿端麗、運動神経抜群は当たり前。


謎の権力を握っているようであり、各国のトップ達ですら自らの飼い犬とし、おまけに世界中にほとんどいない神の愛し子でもあるのだ。

生半可事では弟子入りなど必要ないはずのアレの師匠となるからには何かしらの極意を極めているはず!


一体何の師匠なんだ!!!









一「生き様…かな?」


裕奈「はい?」

一「自分で言うのも何だが、私は紳士であると自覚している。」


…本当に自分で言うことじゃないな…。

紳士であることには依存ないケド。


一「だが、同時に私は自由を愛する心も忘れてはいない!」


ふむふむ…、ご立派な事で。


一「自由!

それは己が心の中にある欲望を解放する事でもある!」


アレ…?

なんか話が変な方向に…。


一「故に私は考えた!

人としての戒律を守り生きる紳士としての生き様と、己が欲望を解き放ち生きる自由人としての生き様を両立させる生き様を!」


…めっちゃ相反してる生き様やん…。


一「そして私は開眼した!


自由人と紳士との融合した生き様!





変態紳士をだ!!!」






…まてまてまてぇーい!!!

一「私は変態紳士としての厳しい修業を己に課し、20年にも及ぶ苦行の果てに3つの事を極めるに至った!


1つ!

ありとあらゆる性癖を持ち極める事!


2つ!

それを自制し、コントロールする事!


3つ!

さらに紳士としての心を忘れない!


この3つを極める事により、私は変態紳士としての生き様、名付けて 《変紳道》 を開眼したのだ!!!」





…よーするにだ…。


ウチの変態兄貴はこの変紳道とやらに入ったせいであの性格になったと?


確かに数年前まではやたらとテンション高くて、ブラコンだったケドロリコンじゃあなかった。


すなわち…。




一「まぁ、彼はまだまだ修業不足で変態としてはまだロリコンしか極めて無いけどね。」


裕奈「キ…マ…せ…か。」


一「ん?」


裕奈「キサマのせいかぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!」





バチバチバチッ!!!


かつてない魔力がオレの周囲で荒れ狂う。


しかし怒りによって我を忘れているオレにはそれどころではなかった。


裕奈「オレの今までの苦しみ!

まとめて喰らえぇぇぇぇぇぇぇ!!!」


ドッッッッッゴォォォォォォォン!!!


室内にてオレの怒りの雷が炸裂する。


正直、一つの街が吹き飛ぶ程の威力だったはずだが、この部屋に何か特別な結界でも張ってあったのか、この理事長室が全壊するだけですんだ。


まぁ、どちらにせよ。


裕奈「悪は滅びた…。」







一「ケホッ…。

ケホッ…。

痛いなぁ…もぉ…。」




生きてた!?

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