早乙女祐介☆小学一年生! ぷろろーぐ
遅くなりました。
前回の番外編の反応が全くないので番外編は時々掲載します。
今回から新章突入です!
読者の皆さんこんにちは。
早乙女祐介です。
皆さんが見ているのが朝であっても、作者がこれ書いてるのが夜であっても、すみませんがこんにちはと言っておきます。
さて、何故こんなよく分かんないあいさつで始まったのかというと…。
達也「ゆーちゃーん♪
どこ行ったのー?
出ておいでー。」
そうですこの馬鹿兄貴のせいです。
この馬鹿兄貴は事もあろうに、
達也「ゆーちゃん!
ちょっと小学校に行ってみないか?」
などとほざきやがったのです。
こいつはあれか?
オレの体を幼児化しただけでは飽きたらず、心までも幼児化させようという作戦なのか!?
当然オレは全力で抵抗した。
しかし(性格以外)あらゆる面でオレを遥かに上回る能力を誇る我が愚兄にかなうはずもなく、現在こうして戦略的撤退しているわけだ。
んで、ちょっち現実逃避してたわけ。
読者の皆さんホントにスマセン…。
しかしそんなオレを神は見放したようで…。
祐介「んにゃ?
なんだか急に暗くなった?」
後ろを見るとそこには変態馬鹿兄貴が…。
祐介「にゃぁぁぁぁぁぁ!!!」
叫んだ直後に思ったね。
めちゃくちゃ驚いたとはいえ、オレはなんて女々しい叫び声を上げたんだ、と。
達也「やっとゆーちゃんを捕まえた…。」
変態馬鹿兄貴に抱きかかえられ、それでも精一杯の抵抗としてじたじた暴れていたオレは、端から見たら微笑ましく写った事だろう。
…当事者はとてもそれどころではないが。
祐介「いーやーだー!
なんでオレが小学校なんぞに行かなきゃならんのだー!」
達也「ゆーちゃん。
この状況、端からみたらサボりたがりの子供を無理やり学校に行かせようとしている兄になってしまうぞ。」
う…。
それはイヤだ…。
達也「まぁ聞けゆーちゃん。
今回は俺にしては真面目な話だ。」
自分でそこまで言うって何だろうな…。
達也「ゆーちゃんに行って貰いたいのは、名門中の名門、私立聖マリエル女学園小等部
ここは、由緒正しい名家や、大企業の子女が通う学校なのだ。
オマケに女の子しか入れない。
教師や用務員、ガードマンまで女という徹底ぶり。」
祐介「うん。
今の説明でかなり突っ込みたいところあったけど、話が進まないから我慢しとく。」
とりあえず心の中だけでもツッコミを入れよう。
まず、オレん家由緒正しくもねえし、特に金持ちでもないじゃん!
しかも最近忘れられつつあるけどオレ、男だし!
心の中でオレが思いっきりツッコミを入れてスッキリしてるとまた我が愚兄は話を続けた。
達也「だが、そんな風に女ばかりで舐められたのか、最近誘拐未遂事件などの犯罪が多いらしい。
幸い、まだ大事には至ってないそうだが、何回かはかなり危なかったらしい。
そこでその学園が目を付けたのがゆーちゃんと言う訳だ。」
祐介「オレ?」
達也「うむ。
高い魔力と戦闘能力を持ち、なおかつ度胸もあって人格者。
さらに元男ながらも現在は女の子。
これほど好条件なら学園が放っておくはずがない!
だからゆーちゃんは私立マリエル学園初等部の一年生として、事件解決まで頑張って貰う事にした。」
祐介「オレの意見は!?
って言いたいところだけど今回はしょうがないか。」
達也「うむ。
幼女の敵を滅ぼすべし!」
祐介「それをあんたが言うか…。」
ジト目で我が愚兄をにらむと、顔に一瞬つつっと汗が伝ったのをオレは見逃さなかった。
…自覚はあるんだ…。
達也「と…とにかく、詳しい話はあちらで聞くとして、今回ばかりは俺が直接動く訳にはいかないからな、せめてサポートだけはさせて貰う。
ゆーちゃん、このリボンを常に身につけておいてくれ。」
祐介「これは?」
達也「このリボンには、超小型高性能ビデオカメラがついている。
さらに発信機、通信機もついているからピンチの時にはオレを呼べ!
いついかなる時も駆けつけてやる。」
その一言がとても嬉しくて、安心したのでオレはとびっきりの笑顔で言ってやった。
祐介「分かった。
その時は任せるよ『お兄ちゃん』」
達也「!?」
普段からお兄ちゃんと呼べて言ってる癖に、たまに使うと効果は抜群のようだ。
こうしてオレの新たなる冒険(?)が始まった。
ご指摘、感想、レビューお待ちしてます!
あと、感想やレビューに制限がかかっている事に気が付いたので、それも全作品解禁しました。




