両親の帰郷FINAL~親子水入らず~
遅くなりました!
ヤバい、ヤバいよ。
なかなかネタ、浮かばないよ!
でも、やっぱりアドリブしかないんだよ!
と、いうわけで15分で書き上げました作品をお読み下さい。
何故オレはこんなところにいるんだろう…?
オレは今、とても広い平原にいたりする。
結局、うちのクソおやぢが駄々をこねまくり、おまけにお母さんまで賛成しちゃったもんだから、断りきれなくって、なんか流されるままにここに連れてこられた。
しかも、お母さんが、『せっかくお出かけするんですもの。
ゆーちゃんも綺麗なお洋服着て行きましょうね☆』
と言われ、有無をいわせずに着せ変えられた。
ううっ…。
恥ずかしい…。
恥ずかしすぎる…。
今のオレの格好は、無地の白いワンピースに、これまた白い帽子という、昭和臭120%な格好だった。
…デフォルトでこの格好を選ぶって事は、やっぱりお母さん結構なねんれ…。
裕美「…ゆーちゃん?
今、なんかよからぬ事を考えなかった?」
のわぁぁぁぁぁ!
心の中を先読みされた!?
オレはぶんぶんと首を振りながらひたすら否定の意を伝える。
こぇぇ…。
本当にこぇぇよ…。
達幸「はっはっは。
やっぱりかーさんも年だなぁ。
そーんな時代遅れなファッションセンスじゃがら!?」
裕美「あーなーたー?」
お父さんあんたすげえよ!
マジですげえよ!
その勇気、リアルでギャルゲの主人公演じるくらいの物に匹敵するよ!
…見習いたくないケド。
ていうか、いい加減学習しようよ!
そんなんだからお母さんから。
リバーブローガゼルパンチデンプシーロール
という、幕ノ内〇歩ばりの連続コンビネーションを食らうんだよ。
あの、無駄にハイテンションな愚兄ですら、おとなしく縮こまっているのに!
それにしても本当にお母さんの事苦手なんだな。
いつもは無駄に自信の溢れていたあの顔も、どこぞのギャルゲのヘタレ主人公並みに情けなくなっているし。
なんだかちょっとカワイイかも
あ、お父さんがついに沈んだ。
どーせ2秒で復活するんだろうけど。
裕美「楽しかったわねー。
また一緒に行きましょうね。」
あれから、久しぶりに、本当に久しぶりに家族団らんの時間を楽しく過ごした。
約2名、時々怯えていたバカもいたけど、オレには本当に幸せな時間だった。
裕美「でも、残念…。
もう…、お別れしないといけない時間みたい…。」
聖霊化したお母さんとお父さんは、この世界に留まり続ける事が許されない。
裕美「ごめんね…。
私は親として、母としてもっとあなた達と一緒にいてあげたかった。
次にいつ会えるかわからないけれど、できるだけすぐに会えるように努力するわ。」
そう言ってお母さんはオレ達を抱きしめる。
お父さんもオレ達の頭に手を乗せる。
ああ…。
やっぱり、どんなにバカやってもこの人達はオレ達の親なんだ。
目をつぶり、その温かさを感じていると、ふっとその温かさが急になくなった。
目を開けずともオレにはわかった。
2人共もう、行ったんだって。
ちょっとだけ目が熱くなったけれど、オレは泣かなかった。
さよならはしてないから。
また、会えるから。
だから…。
行ってらっしゃい。
なんかラストちょっちシリアス?
みたいな感じになりましたが、次回はやっぱりバカやりますのでご安心(?)を。