(21)と書いて、ロリと呼ぶのが最も似合う男の野望
遅くなりました!
いよいよ性転換です!
達也「ふふふ…。
いよいよ我が最大の野望がかなう時がやって来た!」
とある部屋に非常に男らしい声が響く。
達也「あれもこれも十六夜殿のご協力あっての事。
ご協力感謝いたす、十六夜殿。」
なんか時代錯誤もはなはだしいしゃべり方だが、実際には、ただ臨場感を出そうとやってるだけだったりする。
十六夜「いやいや、礼には及ばんよ。
こんな可愛らしい寝顔の君の弟の驚愕に歪められた顔が見たいだけだし。」
そして、臨場感なぞ関係ないとばかりな緊張感のカケラも無い女の子の声もエコーがかって響く。
達也「喜べ祐介!
お前は生まれ変わる!
この、グレイトな兄の手によって!」
翌日
祐介「なんじゃこりゃー!」
朝6時、祐介の絶叫が家にこだました。
祐介「なななな…、縮んでる…、というか幼くなってる…!」
そう、今の祐介の見た目は完全に小学校入学前の子供そのものだった。
祐介「というか、髪も心なしか伸びている気が…。」
心なしかどころか、髪の毛は伸びまくっていた。
もともと祐介の髪の毛は、ショートヘアーの女の子くらいだったが、現在の祐介の髪の毛は自分の膝くらいの長さがあった。
祐介「一体なんでこんな事に…。」
そう言いつつも祐介には物凄く心当たりがあった。
達也「おはよう!
マイブラザー!
いや、マイシスター!」このアホである。
祐介「今回も貴様の仕業か…!」
当然だがご立腹の様子な祐介。
もともと華奢で女の子顔で声変わりしてもなお、ソプラノボイスだったので、周りからいつも女の子扱いされていた。
たとえば、体育の更衣室は女子用に毎回連行されそうになるのでそのたびに逃げ出し、男子更衣室を利用しようとすると、若さを持て余した男子に毎回襲われそうになるので、いつもトイレで着替えていた。
なお、トイレもどちらでもマズイというので来賓用のトイレを使用する事を義務づけられている。
達也「ふははははっ!
そのとおり!
完全無欠のこの俺が、祐介!お前を美幼女にしたのだ!」その時の達也は、何か大きな仕事をやり遂げた後のような爽やかな笑顔をしていた。
祐介「何故だ!?
いくら貴様でも女性化させる事なんて不可能なはず!」
そうなのだ。
実は体を体形を変えたりする事は、物凄く魔力を消費する。
神の愛し子の達也であっても、せいぜい整形くらいしかできないはずなのだ。
達也「簡単な事だ。
魔法は制約をつければその威力は上がる。
その制約が強ければ強いほどにな。
だから祐介。
お前の体そのものを変えられるほどの制約をしたまでだ!」
祐介「そ…、そんな事が…。
それに制約って、なにをしたんだよ!」
達也「俺のした制約は、
カレーを一週間食べてはならない
だ!」
祐介「カレーに負けたのか僕の体は…。」
祐介の受難は続く。
次からぐだぐだ感全開で行きます!