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陳腐

作者: 魁崎藍理

書けそうな気がしたのでここに記し残しておこう。


僕にとって18回目の冬が今年も訪れようとしている。

空気が冷たくて、でも動いたら少し汗ばんだりもする気温。

毎年同じようなことを考えながら過ごしているが誰もが同じなんじゃないかと思っている。

自分では特別だと感じていたものが、案外在り来りだったりする。例えば、現代において「音楽」というものはたくさんの人々の生活の軸にもなっている世界共通の文化だと捉える。しかし、幅広い視点からありふれた音楽達を並べ比べてみると案外とても陳腐でつまらない。でもその人の中ではその陳腐な音楽のどこかに惹かれてそれを特別だと感じる。陳腐なものでも、その人にとっての衝撃が大きればその言葉は掻き消される。

僕は、素敵な話だと思った。

どれだけ醜くあっても、どれだけみすぼらしくあっても、誰かの中で光ればそれは無かったことになってしまう。狭い焦点で話している。もっと幅広く話すなら、自分を醜くみすぼらしく哀れに思う大半の人の中から探し出してくれた素敵な人が俗に言う「運命」の人というものなんじゃないか。

僕は、「運命」という言葉は都合のいい勝手な言葉だと思っている。しかし、僕の考えに沿って考えたものが、仮に「運命」と呼ぶのなら信じてみたいような気もする。

どれだけ捨てられてこようと、どれだけ辛い思いをしてこようとも、それでも抗って耐えて生きて、長く何も変わらなくても大半の悪の中に必ず光が居るはずで、もがいて運命を掴み取ろうとする。とても素敵だね。

僕は、誰かにとっての光になれているのだろうか。

なれず地に落ちて悪になりたくは無い。

誰かの救いになりたい。

誰かに救われたい。


おわり

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