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多分短いです


*書いてそうそうおかしいなと思ったので内容変更しました。

…は?


まって?

婚約…?


「あの、お父様。殿下と私は一度もお会いしたことがないはずなのですが…。」

「大丈夫だ。今日会ってもらうからな。」


いや、答えになってない…

何が大丈夫なの?そういう事じゃないよ!

今日は私のデビュタントの日。だから王族には挨拶しなきゃいけないから会うのは決まってるけど。

ええ、これだけは避けたくて過ごしてきたのに…



「幸いこの家はそれなりに力があるからな。他に婚約者ができる前に話を通していたのだよ。それで今日、デビュタントと同時に婚約発表をすることになった。」



それは前もって言って欲しかったな…

確かにこの出来事がきっかけで婚約することになるんだけど私が何もしなければいけると思ったのに… ちなみに、漫画では確かこの時に殿下と出会い私が恋に落ちる。ただ婚約者というのはその時に言われるだけど。

やっぱりこの世界の補正とかあるのかもしれない。私が何か違うことをしても運命は変わらないという…

確かに、この家は王族の次と言っていい程の力があった。だから他の家よりも婚約が受け入れやすかったのだろう。

あとお兄様たちの力も影響しているはず。

ライアンお兄様は適性属性は多くはないが、魔力が膨大で王族の護衛ともなる騎士団長なのだ。

セナお兄様も魔力の多さと属性の多さや技術から一目置かれている。

そんな家からの申し込みだ。多分敵に回したくないのかもしれない…。



「わかりましたわ、お父様。本日から殿下の婚約者として恥をかかないよう頑張ってまいりますわ。」



それだけ伝え私はお父様の執務室から出た。

そして自室に戻り今夜のデビュタントに向けての用意をしてもらう。




綺麗なプラチナブロンドの髪が映えるよう、濃いめのドレス。

目の色に合わせたアメジスト色のドレスで腰の後ろ側にはリボンで止め、裾にはレースやフリルが施されてる。

全体的にみてかわいいって感じの服。

まだ14歳だし可愛らしい服が多い。

髪型はハーフアップ。髪飾りはドレスと同じ紫系統のもの。


「お嬢様、とても似合っておりますわ!」

「ありがとう、ソフィ。」


服装は可愛らしいのにつり目なのもあってか14歳とは思えないような気品がある。

あと紫だから毒って感じがするんだよね…原作でも紫系統の服が多かったし…


にしてもこの後のパーティー嫌だな…

この世界のデビュタントは同年代が集まってまとめてされるから同い歳の殿下に会うことは必須でずっとどうするか考えてたのに婚約決まってて顔合わせなんだもんな…

原作ではこの出来事があくまできっかけだ。ティナが殿下に一目惚れをしてお父様にお願いする。そうでなくとも元々そういう話があったので娘が乗り気でちょうど良かったんだろう。

だけどなぜ今回は会う前に…?

もしかしてあれか、前世の少しの知識も役立って勉強が上手くいってたから…?

やだわほんと…



今後どうしていくか考えていたところで部屋のドアがノックされた。


「ティナ?私だよ。入っても大丈夫かな?」

「セナお兄様!もちろん大丈夫です。」


今日のエスコートはセナお兄様。

私はいつもセナお兄様にエスコートしてもらっている。


「ああ、ティナ!今日は一段と可愛いね。可愛すぎて今日のデビュタントに来た男はみんな見惚れてしまうと思うよ。」

「もう、お兄様ったら!大袈裟です!」

「いや、そんな事ないよ。僕が兄でなく、ティナが殿下と婚約していなければ求婚していたと思うな。」

「っ…!」



すごいシスコンが発揮されてるなと思ったら出てきた殿下との婚約の話。そうよね、兄だもの知っていて当然よね。

いや、私もお兄様と婚約したい、結婚したい。



「ティナ…?どうした…?ああ、殿下との婚約はあまり気が進まないかい?」

「まあ、そうですね…。私が殿下の隣に立つなど恐れ多いですし。」

「大丈夫だよ。ティナなら誰にも劣らないくらいの王妃になる。それでも、もし辛くなったら僕が助けてあげるからね。」

「ありがとうございます。お兄様。」



そういって私はお兄様に微笑んだ。


辛くなったら助けてくれる、か。

その言葉は破滅の未来を知っている私には信じられそうにもなかった。

私とお兄様はとても仲がいい。原作でのティナより。だから大丈夫なのかもと思いたかったけど不安は拭えなかった。



「ティナメリア様、セナルーア様、そろそろお時間です。」

「そうだね。じゃあ行こっか。」

「はい。」



お兄様のエスコートをうける。

さて、デビュタントであり運命の日の戦場へ参りますか!

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