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 荒木真(あらきまこと)は映画監督をしていた。しかし世に出た作品は少なく、どれもが鳴かず飛ばずという有り様であった。


 自身の作品が傑作であると自負していた荒木という男は「なぜ自分の作品が売れないのか」という疑問に「役者が演じ切れていないから」と結論を出していた。その結論が、映画を心から愛していた彼を大きく変えることになる。


 彼が五十七という年齢で最後に制作した映画は、内容も支離滅裂で制作費もろくにかけられておらず、相も変わらず作品が日の目を見ることはなかったが、一部のコアなファンに支持された。その理由を彼らは口をそろえてこう言う。


 役者が本物だった、と。


 登場人物を演じているのではなく、登場人物そのものだ、と。


 ろくに製作費もない映画が演技力のある俳優をキャスティング出来る訳もなく、エキストラに近い素人を起用しているにも関わらずだ。


 しかし、昔から鬼のような演技指導と鬼のようなリテイクで制作スタッフを困らせていた荒木真の真骨頂がここに来て開花した、というわけではない。開花したのは能力であった。


 「役割を全うさせる」能力。


 この能力は対象にどれだけ細かい設定を与えられるか、どれだけ時間を掛けられるかによって強弱に影響するものであり、映画撮影という長い期間を用いて彼は役者を本物へと変化させたのだ。最早、洗脳の域であった。


 彼がこの能力に気付いたのは、役者が流血するシーンで己の血をぶちまけた時であった。その光景をその場にいる誰もが眉一つ動かさない異常さを目の当たりにした。役者は役に、カメラマンはカメラに、それらを支えるスタッフは装置になり果てたのだ。


 その映画を最後に彼は映画監督を辞めた。あれだけ意固地になって作り続けた映画であったが、最高のスタッフと役者を仕立て上げて制作した映画が売れなかったのだ。自分には映画の才能が無かったと、何の未練もなく辞めた。


 だが、自分には別の才能があった。それを確信した。


 自分が他者とは違うのだと、能力(これ)で証明する。


 それから荒木は自分と同様な選ばれし人間を探した。その中で「PSI bar」なる企業の存在や、超能力関係の事件を取り扱う国の組織を知り、目をつけられぬようコソコソと活動をしていた。


 能力がある者を見つけては能力者の特権階級に興味はないかと唆し、非友好的な態度を取るような輩は監禁して従順な部下になるよう役割の説明を長々と(能力で洗脳)してやった。そうしてそれなりの世帯となった集まりを紫陽花と名付けた。命名の理由は庭に咲いていた、ただそれだけ。


 今彼はその紫陽花の隠れ家の一つに向かって歩いていた。


 部下の情報によると今夜の十時ごろにそこが他の能力者集団に襲撃を受けるという。その集団というのに荒木は見当がついていた。おそらく先日紫陽花を吸収したいと申し出てきたちんけな犯罪集団であろうと。傘下に入れてやる、などとあまりにふてぶてしい態度を取られたので少しおちょくって帰ってきたのだが、その結果がこれかと荒木は反省の念も込めてため息をついた。


 現在の時刻は二十二時を三十分も過ぎていたが、荒木は焦ることもなく歩を進める。


 しばらくすると高い塀に囲まれていること以外は普通の一軒家が見えてくる。まるで任侠モノの映画に出てくるようないわゆる幹部の家が紫陽花の隠れ家であった。その家の前には何台かの車が停まっており、すでに襲撃がはじまっていることを知らされる。


 それでも荒木は焦ることなどない。なにせそこにはある男を置いておいたからである。


 なんらかの能力でこじ開けたのであろう玄関のシャッターは原型を留めていない。その隙間から荒木も家の中に入っていく。襲撃されているとは思えないほどに静かであった。十数名の足跡がフローリングの床を泥で汚していたのを確認しながら、リビングをなんの警戒もせずにのぞき込む。


 そこにはただただ惨劇が広がっていた。


 足跡と同じ数だけの死体が転がる。白い壁はアートのように血液で赤い花を咲かせる。生暖かく、生臭い空気が漂う。


 この結果を予想していた荒木でもさすがに吐き気を催すレベルであった。


「遅いですよ荒木さん。人のコト九時半に呼び出しておいて」


 唯一、平気な顔でリビングのソファーに背筋を伸ばして座っている少年がいた。その少年の瞳は黒く深く、のっぺりとした感情の感じられない顔に二つ大きな穴が開いているようにも見えた。


「すまなかったね、橘君」


 (たちばな)(とおる)という少年。彼は荒木にとって最強の武器であり、最悪のイレギュラーであった。


 同じ志を持つ能力者と自身の能力によって支配下に置いた様々な能力者。その集まりは軍隊とも渡り合えるほどの力があり、荒木はさながらそこの総統であると自負していた。この少年に出会うまではだが。


 荒木はもう一度リビングに転がっている死体の山を見渡す。その死体達の死に方は様々ではあるが、共通点が存在する。


 自死だ。


 刃物や銃などを己に向けて死を迎えているのだ。ひときわ損傷の激しい死体は、まるでちぎられたかの様に上半身と下半身が離散していた。これもおそらく自身の能力によっての自殺であろう。


「あ、この人たち突然ここに乗り込んできたんです。知り合いでしたか?」


 死体を見ていた荒木に橘は表情を変えずに尋ねた。


「いや、知らない顔だ」


「そうですか。それにしても物騒ですね。荒木さん遅れてきて正解だったかもしれないですよ。あの時ここにいたら危なかったですもん」


 荒木は故意に遅れてきた。少し考えればわかりそうなものだが、橘は疑わない。なぜならその必要がないからである。


 『悪意を返す』能力。自身に降りかかる意思のある害を、その意志を持つ本人へと返す能力だ。


 橘を見つけ、荒木が部下を何人か遣わせてようやく知れた彼の能力。荒々しい手段で彼を引き入れようとした部下が何人も被害を受けており、荒木自身も手が出せずにいた。


「で、用事ってなんでしたか?」


「いや、今日はもう大丈夫だ」


 用事は輩の始末で、もう終わったとは言えないのでそう答える。


「そうですか」


「だが、いつも通りバイト代は出すよ」


 そう言って荒木は橘に封筒に入った二万円を手渡した。


「わー、ありがとうございます」


 これが荒木にできる、現状最高の橘の使い方である。日給二万円で、紫陽花の集まりにただいてくれればいい、それだけ。


 橘は嬉しいなどと口にはしているが、感情を表情から読み取ることは難しい。返り血すらついていない学生服の内ポケットにその封筒をしまい込んだ。


「またバイトあれば連絡してください」


 そう言って、死体の隙間を縫い、靴下に血が付かないようつま先立ちでぴょんぴょんと出口へ向かう橘。


 感情のない表情、年相応の振る舞い、能力。そのどれもが荒木を心の底から恐怖させ、またそのどれもが荒木にとって気持ちの悪いものであった。







「メンバーを増やすことにした」


 唐突なクリスの言葉であったが、先日話したことの第一歩であろうと善一郎は理解した。


「これまで組織に回していた仕事の一部をこちらで受け持つにあたって、純粋に業務量が増えてしまう。新規と通常どちらの仕事を行うにせよ人手の足りなさが目先の問題だからな」


「確かにそうですけど、本社から応援でも頼むんですか?」


「いや、向こうには頼れない。だが、一人すでに声をかけているんだ」


「所長のお知合いですか?」


「ああ。君が以前に仕事で接触した、大和川(やまとがわ)(みどり)だよ」


「えっ!?」


 思った以上に驚きで声が出てしまう。大和川翠は善一郎がおよそ一年前に接触した十七歳の女子高生だ。関西の方までの出張ということもあったが、接触時の内容は善一郎自身の中でも忘れられないほどに印象的なものであった。


「いやまぁ、彼女の能力はかなり便利ですけど学生ですよね?」


「今年の三月で卒業している。それに進学も就職もしていないそうだ。連絡を取ったら二つ返事だったし、なにより君に会いたがっていたぞ」


 そりゃそうだ。だって彼女は……。


 当時の事を思い出して頭を抱える善一郎。悩んでいるのではない、恥ずかしくなるのだ。


「君の事を慕っているようだし、桐生よりは言うことも聞くだろう」


 頭を抱えてる原因はそこではない、とは言えずに曖昧な返事をする。


「リューコちゃんとは違う意味で不安なところはありますけどね」


「まぁ柳なら大丈夫だろう」


 簡単に言う。信頼されるのは嬉しいが、自分がその信頼に足る自信が善一郎自身にはなかった。ただ、恩人でもあるクリスの期待には応えたいという思いはあった。


 ピンポーン。


 そんなとき不意に事務所のインターホンが鳴った。


 郵便か宅配か、はたまた事務所のカギを渡していないリューコちゃんが来たのだろうと、インターホンの室内モニターに近い善一郎がそれをのぞき込む。そしてその三つの回答が外れたことを知る。


 ブラウスのような白いシャツに、黒に近い紺のプリーツスカートの制服。紐のように細いタイを襟にゆるく巻いたその女性に善一郎は困惑の声を漏らす。


「えぇ……」


 モニターにはインターホンのカメラをのぞき込む彼女の顔がアップで映り込む。決して長くはない髪を襟足の辺りで二つに結んでおり、口角の上がった顔と相まって幼さを加速させる。


 噂をすれば影。大和川翠がそこに立っていた。


「所長、ミドリちゃん来ました」


「なに?今朝電話したばかりだぞ」


 流石のクリスも驚きを隠せなかった。それもそのはず、翠が住む場所からこの事務所までは少なく見積もっても五時間は掛かる。クリスが連絡を取ったのが九時で、現在は十五時。乗り物の乗り換え等を考えれば電話してすぐ家を出たことになる。


 とりあえず善一郎はインターホンに応答する。


「ミドリちゃん?」


 すると翠は興奮するかのようにしゃべりだす。


「ゼンちゃん?その声ゼンちゃんやろ?ウチや!翠ちゃんやで!会いに来てん!」


「わかったわかった。今ドア開けるからちょっと待って」


「早よ早よー!会いたくて会いたくて震えてますわー!どっちの方角かな?」


 善一郎はそんな翠の言葉を半分無視しながら玄関まで行き、そのドアを解錠してやる。


「西やー!ゆうて!」


 扉が開くなり翠は右手の甲で善一郎の胸をポンと弾くように軽く叩いた。いわゆるツッコミである。


 どんな表情をすればいいのかわからないという表情を浮かべ、たくさん出てくる疑問の中から善一郎は一つをチョイスして尋ねる。


「どういうこと?」


 その一言に凝縮されていた。なぜ制服?なぜ今日の今日で来たのか?なぜ自分がつっこまれているのか?なぜ今さら西野なのかな?


 翠もそれに一言で返す。


「愛するゼンちゃん(相方)に会いに来たに決まってるやん」


 望んでいた答えではなかったが、善一郎の中でいろいろと合点がいった。相方、その言葉が出てきたからだ。


 大和川翠は生まれ育った土地のせいもあってか、「お笑い」を心から愛していた。一年前、善一郎が彼女に出会った時、彼女のその感情は爆発していた。熱く燃え上がる彼女の感情は空回り、絶望する。そこで手を差し伸べたのが善一郎であった。


 それが翠の善一郎を好む理由に繋がっていた。


「相方なのは『あの一度きり』って言ったでしょ」


「ウチかてわかっとるんよ。ゼンちゃんがあの時無理してやってくれたんは。でも、あの時の気持ち忘れられんねん!」


 善一郎のシャツを掴み、うるんだ目で懇願するように彼の目を見上げる翠。


 だが善一郎は揺らがない。なにせ彼女の相方を一度したのだ。翠がこういう演技がうまいことを知っている。


「そういうコントのキャラ演じてるんでしょ?」


「あ、バレとる?さっすがやなぁ。ますます惜しいわ」


 ケロッとした様子で翠は言う。


「やりたないならしゃーないな。笑いは無理にやるもん違うしな。でも、気持ちが変わったら言うてな?『あん時』のが最高に気持ちよかったのはホンマやから」


 翠は善一郎にしがみついたまま初めの笑顔を浮かべる。


「うん。気持ちが変わってやりたくなったらすぐミドリちゃんに言うね」


 実際、翠とした初めての『漫才』は爽快であった。始まりは仕方なくであり、恥ずかしさが先行していたが、人を笑わせるということの難しさと喜びを感じることができたのだから。


 それへの感謝の気持ちと、もう離れてという合図のつもりでポンポンと翠の両肩を叩いてやる。


 そんな時、視線に気づく。


 事務所への階段を登ってきていた芽衣子と目が合う。


 ひきつった、軽蔑にも似た目線。


 会話、現状、それらをひっくるめて善一郎は一瞬で答えを導き出す。芽衣子の勘違いだ。


 違う!と言おうとして、一瞬、あれ?何が違うんだと考えてしまい芽衣子に先手を取られる。


「うっわ……」


 ガチなやつに善一郎はかなりへこんだ。


 肩を落とした善一郎、その善一郎にベタつく翠、訝しげな目線を二人に送る芽衣子。そんな三人が事務所に入ってきたのを見たクリスは珍しくあきれたようにため息を小さくついた。


「とりあえず大和川、君はこっちだ」


 デスクから立ち上がり、善一郎から翠を引きはがし応接室の方へ引きずっていくクリス。


「んもう、久しぶりなのに手荒やねクリスちゃん。嫉妬か?嫉妬なんか?」


 そんな翠のジョークを無視してクリスは続ける。


「柳、君は桐生に大和川のことを説明しておいた方がいいな。いろいろと誤解があるだろうし」


「そうします……」


 善一郎からいつも以上の距離を取る芽衣子の視線は相変わらずだ。


 そんな二人を残してワーワー言ってる翠とそれを引きずるクリスは仕切りの向こうへ消えていった。姿が見えなくなっても翠の大きな声は聞こえてくるのだが。


「さてリューコちゃん。君の誤解を解きたいんだけどどこから説明したらいいかな?」


「センパイがロリコンで職場に女を連れ込んでナニをしようとしてたのか聞きたいな」


「Oh……」


 思わず外国人のような感嘆詞が口から洩れてしまう。これは長くなりそうだと踏んだ善一郎は芽衣子を椅子にかけるよう促し、彼女の正面の席である自身のデスクに自分も着席することにした。


 善一郎は可能な限り真剣な顔で言う。


「リューコちゃん、君の言うところの定義はわからないけど……俺はロリコンではない」


 事務所内が一瞬シーンとした。


 だが次の瞬間には芽衣子が吹き出していた。


「あっははっは!真面目な顔で言うことかよ!」


 怪訝な顔はどこへやら。腹を抱えて笑う芽衣子にきょとんとする善一郎。


「いやー笑えた。ちょーっとセンパイのことおちょくっただけだって!別にロリコンとか変態だとか思ってねーって」


「まじか」


「マジもマジ。ノリみたいなもんだって」


「よかった……」


 善一郎は机に崩れる様にして突っ伏す。


「センパイに限ってこんな場所で変な事するわけないのわかってるし、万が一なにかあっても被害者なんだろうなーって思えるくらいにはセンパイのこと知ってるつもりだぜ?」


 普段なら聞けて嬉しいセリフなのだろうが、女子高生が何を考えているのかわからないという恐怖と安堵を味わった後では、突っ伏したままありがとーという言葉を吐き出すことしかできなかった。


 その後、詳しくは話さなかったが翠は能力者であること、以前善一郎が仕事で接触したこと、ああ見えて芽衣子より二つも年上であること、そして今後共に働くことになるかもしれないということを説明した。


「あれで年上かよ!よくてタメぐらいにしか見えねぇ」


 芽衣子の一番の食いつきは年齢についてであった。背格好こそ芽衣子と大して変わらないが、眉間に皺を寄せがちな彼女に比べ翠は温和な雰囲気を醸し出す顔立ちだ。


 アイドルの顔がみんな同じに見えると発言して友人に説教された善一郎には年齢による違いはよくわからないが、確かに同い年であるクリスと翠では前者の方が年上には見えた。そこには善一郎の知る二人の性格も含まれているのかもしれないが。


 そんな雑談を交えながらの説明が終わるころ丁度でクリスと翠がデスクの方へと戻ってくる。二人はクリスのデスク前に立ち、ちょっといいかと善一郎と芽衣子に声をかけ発言を始める。


「柳から説明があったと思うが桐生には改めて彼女を紹介しておこう。大和川翠だ」


「よろしゅうな、リューコちゃん」


「勝手にあたしをあだ名で呼ぶな!」


「ええやん呼びやすいし。ウチのことはミドリちゃんって呼んでなー」


「呼ぶか!」


 クリスの方でも翠に芽衣子の説明がされてたのであろう、自分より年下の芽衣子にフランクに話しかける翠。それに対して噛みつく芽衣子のやり取りは、以前どこかで見たなと善一郎には既視感があった。むしろこうなるだろうと予想もできていた。


「まぁお互い交流は後にして聞け」


 そんな中でも我を行くクリスが話を続ける。


「大和川には来週からここで働いてもらうことになる。それで急な話ですまないが来週からは柳、桐生と大和川を連れて三人で仕事をしてくれ」


 予想していなかった訳ではないがやはりこういう展開になったか、と善一郎は心の中で頭を抱えた。しかし、先日の紫陽花の件やクリスの考えを聞いてうだうだ言いたくはなかった。


「承知しました。二人の面倒は俺が見ます」


 そう言う善一郎にクリスは満足げな表情をうっすらと浮かべた。


「そんな面倒かけてねーだろ!?」


「ウチの面倒は一生みてぇー」


 そんなガヤに善一郎は少し自信を失った苦笑いをクリスに返した。




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