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徒然なるままに  作者: 虫めがね
6/19

夜更かし

※ジャンル ・夜更かし ・女の子 ・おかし

 深夜1時18分。


 夜更かしは美容の大敵だなんて言うけど、寝れないのだからしかたない。

 今日は特に予定もなかったので学校から帰ってきてからすぐに寝てしまったのがいけなかったみたい。


 明日は創立記念日で学校がお休みだから早起きの必要もないし、いっそこのまま起きていようかな?

 なんて年頃の女の子失格かも。


「んんー!」


 布団から出て伸びを一つ。

 どうせ眠れないんだから布団に入っていても意味なんてないよね。


 テレビを付けてみた。

 かっこいい男の子が剣を振り回してお姫様を守ってる、のかな? 見たことのないアニメだ。

 うーん、よくわかんないや。


 チャンネルを適当にぽちぽち。

 違うアニメ、興味のない通販番組、少しえっちなバラエティ。

 この時間のテレビってつまんないよね。


 昔は夜更かしってだけでワクワクしたんだけどなぁ。



 お母さんに無理言って買ってもらった携帯電話をチェック。

 SNSのタイムラインは全く動いていない。

 そりゃこんな時間だもんね。


『ひまー! ねれなーい!』


 とりあえず仲のいい友達に送ってみた。

 返ってこないだろうけど。


 ぽいと投げた携帯電話はベッドに無事着地。うーん10.0点!



 さて、まいった。本格的にやることがない。

 ちらりと時計を見ると1時30分。時間の進みが心なしか遅い。

 楽しい時間はあっという間なのに、退屈な時間か過ぎるのはなんて遅いんだろう。

 なんとか理論ってやつ? 偉い人が言ってたみたいだけど、私と一緒で眠れなかったのかも。ちょっとだけ親近感。



「あ、そうだ!」


 部屋から出て台所へ向かう。

 眠れない時はホットミルク! だよね!


 冷蔵庫から牛乳を出してマグカップに注ぐ。

 お気に入りのマグカップ。全体的に白色なんだけど取っ手がピンクでハートみたいになっててかわいいのだ。


 マグカップにラップを薄くかけてレンジへ投入!

 時間は、1分でいいか。


「えーっと、それからそれから」


 食器棚からスプーンを出して、調味料の棚から蜂蜜を取り出したところでレンジが鳴る。

 いいタイミング!


 レンジを開けてマグカップを、って熱っ! 油断した。

 まさかマグカップの持ち手まで熱くなってるとは。ちょっとやりすぎたかもしれない。

 今度は油断なくマグカップをテーブルに運ぶ。


 ミルクの表面には薄い膜が張っている。


「えい!」


 スプーンでつついてやるとぐにゃりと姿を変えるのがわりと楽しい。

 そっと抜いてやるとスプーンにくっついてきた!


 はむっ。食べた。うーん、牛乳味!


 蜂蜜を牛乳に流し込む。とろーりとゆっくり流れてくる姿、なんとなくかわいい。かわいくない?


「っと、入れすぎ注意」


 蜂蜜を入れるのをやめてカラカラとスプーンを回す。蜂蜜と牛乳がちゃんと混ざりますように。

 もういいかな?


 スプーンを口に運ぶ。ほんのり甘くて優しい味! 心があったまる。別に冷えてたわけじゃないんだけどね。



 このまま部屋まで持って行ってもいいんだけど、うん、どうせだし。


 チョコレートとビスケットを手に取る。

 ふふ、お主も悪よのぅ。


「美容天使さまごめんなさい。私は悪魔に魂を売ります」




 自部屋のソファに座ってチョコレートを一口。口いっぱいに広がる濃厚な甘さ!

 そしてホットミルクを一口。少し甘すぎたかな? でもチョコの強い甘みが流れて優しい味が残る。


 はぁー、たまんない。

 チョコとミルクの相性は私を裏切らないね。


 そうだビスケットもあるんだった!

 食べるとパサパサに口の中の水分が奪われた。ホットミルクで潤いを回復させる。


 これまたたまんない!

 ビスケットとミルクの相性も私を裏切らないよ。

 パサついた味気ないビスケットだから少し甘めのホットミルクがよく合うんだなーこれが。


 こんな時間に食べるお菓子……最高すぎませんか?

 悪いことをしている背徳感。昔の夜更かしで感じていたワクワクの正体はもしかしたらこれかもしれない。



 ぱくぱく。ごくり。

 ぱくぱく。ごくり。



「ふー。満足じゃ」


 全部食べたら少し眠くなってきたな。

 歯磨き、しないとだけど、たまにはいいか。

 美容天使さまも今日くらいは許してくれるよね。


 だって布団が呼んでるんだもの。

 今寝なきゃもう眠れないかもしれないし。



 いそいそと布団に入る。

 あったかくて幸せ。いい夢見れそう。


 こんな日もたまにはいいよね。

 オトメゴコロ的にはもうダメだけど。


 携帯電話に通知が来てたみたい。

 けど、ごめんね、もう寝るの。



 おやすみなさい。

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