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礼香。
お前のことが好きだった。
本当にお前と付き合えて俺は幸せだった。
どうやってこの退屈な高校生活を抜けだせばいい?
後日礼香の死体が見つかった。
森の中で首を吊って自殺したらしい。
ふざけるな。
俺を置いてこの世から消え去るなんて。
お前と二度と会えないなら、俺も死んでやるよ。
俺はお前のことを純粋に好きだった。
恋だってしていた。
なぁ。
もう一度姿を現してくれ。
そんな願いもむなしく時間だけが過ぎていく。
俺はどうしようもなくなって、正直自分が死ぬことしか考えていなかった。
死んだら天国に行けるなんてそんな考え信じていない。
ただこの世界から消滅するだけだ。
それくらい礼香は魅力的な存在だった。
どうしてあれほどまで彼女に魅了されたんだ。
本気で好きだった。
俺はあいつに陶酔していた。
「ねえ、圭介」
彼女の言葉が蘇ってくる。
そのたびに激しく胸は憂鬱になる。
もう忘れたい。
嫌でも記憶に刻みつけられた。
なぁ。
どうしてお前は死んだんだ?
理由を教えてくれ。
なら、俺はお前になんでもしてやる。
俺の全てを与えてやろう。
そんなこと言っても与えられるものなんて何もない。
俺はお前を救えなかった。
死ぬときどんな気分だった?
なぁ。
俺に返事をしてくれ。
もうじき放課後になろうとしていた。
辺りは暗くなっていく。
オレンジ色の夕日が窓から射しこむ。
俺は憂鬱な気分なまま家に帰る。
もう二度と帰ってくることはない。
あの瞳を見ることもできない。
それが何よりも悲しかった。
俺はあいつにもう一度逢いたい。
それで抱きしめあったり、キスを何度もしたい。
あの日みたいに。
奇跡みたいに美しい日々だった。
お前がいた世界は輝いて、きらめいて見えた。
返事をしてくれ。
俺はお前がいないと寂しくて仕方がない。
俺は家に着くと、ベッドにうなだれた。
急に死にたくなる。
俺だってあいつのいるところに行きたい。
狂っているよな?
こんな考えを持つなんて。
俺は今死の淵にいるんだ。
なぜだか体中が重い。
お前がいた重大さを思い知ったよ。
確かに俺の愛は真実だと皮肉にも証明できたな。
もしお前が生きていたら、俺はお前に対して冷たくしていたかもしれない。
今お前が帰ってきたら、お前のことをただ抱きしめるだけだ。
本当に悲しいなんて感情が俺の中に住んでいたなんて思い知る。
お前のことを失いたくなかった。
だから俺は今でもお前のこと以外考えることができない。
そしてお前が死んだように、俺も死のうかなんて考えているんだ。




