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異世界戦争  作者: Eigen
プロローグ
2/15

 礼香。

 お前のことが好きだった。

 本当にお前と付き合えて俺は幸せだった。

 どうやってこの退屈な高校生活を抜けだせばいい?


 後日礼香の死体が見つかった。

 森の中で首を吊って自殺したらしい。

 ふざけるな。

 俺を置いてこの世から消え去るなんて。

 お前と二度と会えないなら、俺も死んでやるよ。

 俺はお前のことを純粋に好きだった。

 恋だってしていた。

 なぁ。

 もう一度姿を現してくれ。


 そんな願いもむなしく時間だけが過ぎていく。

 俺はどうしようもなくなって、正直自分が死ぬことしか考えていなかった。

 死んだら天国に行けるなんてそんな考え信じていない。

 ただこの世界から消滅するだけだ。

 それくらい礼香は魅力的な存在だった。

 どうしてあれほどまで彼女に魅了されたんだ。

 本気で好きだった。

 俺はあいつに陶酔していた。

「ねえ、圭介」

 彼女の言葉が蘇ってくる。

 そのたびに激しく胸は憂鬱になる。

 もう忘れたい。

 嫌でも記憶に刻みつけられた。

 なぁ。

 どうしてお前は死んだんだ?

 理由を教えてくれ。

 なら、俺はお前になんでもしてやる。

 俺の全てを与えてやろう。

 そんなこと言っても与えられるものなんて何もない。


 俺はお前を救えなかった。

 死ぬときどんな気分だった?

 なぁ。

 俺に返事をしてくれ。


 もうじき放課後になろうとしていた。

 辺りは暗くなっていく。

 オレンジ色の夕日が窓から射しこむ。

 俺は憂鬱な気分なまま家に帰る。

 もう二度と帰ってくることはない。

 あの瞳を見ることもできない。


 それが何よりも悲しかった。

 俺はあいつにもう一度逢いたい。

 それで抱きしめあったり、キスを何度もしたい。

 あの日みたいに。

 奇跡みたいに美しい日々だった。

 お前がいた世界は輝いて、きらめいて見えた。

 返事をしてくれ。

 俺はお前がいないと寂しくて仕方がない。


 俺は家に着くと、ベッドにうなだれた。

 急に死にたくなる。

 俺だってあいつのいるところに行きたい。

 狂っているよな?

 こんな考えを持つなんて。

 俺は今死の淵にいるんだ。

 なぜだか体中が重い。

 お前がいた重大さを思い知ったよ。

 確かに俺の愛は真実だと皮肉にも証明できたな。


 もしお前が生きていたら、俺はお前に対して冷たくしていたかもしれない。

 今お前が帰ってきたら、お前のことをただ抱きしめるだけだ。

 本当に悲しいなんて感情が俺の中に住んでいたなんて思い知る。

 お前のことを失いたくなかった。

 だから俺は今でもお前のこと以外考えることができない。

 そしてお前が死んだように、俺も死のうかなんて考えているんだ。

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