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カナと少年Part2
「!!!!」
少年か少女かは分からないがびくっと体で驚いたことを示した。おずおずと顔を上げた。すごい視線を感じる。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・き、聞えたかな?お、お家の人心配してるんじゃないのかな?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・“お家の人”いないし。それに夜遅くはお互い様だろ。」
「え。えっとそれは、だな・・・あれだよ。あれ。って、お家の人がいないだって!?」
「うん。いないよ。死んだ。とっくの前に。」
「え・・・・えっとじゃぁ・・・他の別の人が世話を?」
「家、僕以外いないよ。」
「え?君。名前は?私はカナ」
「名前?忘れたよ。もう・・・忘れた。」
「君・・・お姉さんをからかっているな?」
「違うよ。からかってなんかないよ。家・・・来て見る?」
「ええ。ええ。行ってみましょう。」