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過去
少年の父親はすぐに母親と少年をおいて何処かへ行ってしまった。母親は病気で死に、1人になった少年は施設に送られた。もちろん、そこでは奴隷に使われた。ある日そこが火事になりそれを機に逃げた。少年の名前はない。いや少年が忘れているだけなのかもしれないが。たとえあったとしても名前を呼んだのはいったい母親以外に誰がいるのだろう?母親がいない今少年はその後誰に名前を呼ばれたのだろう。母親は一体いつ死んだのか。そんなことも分からない少年はただ淡々と仕事をこなし、日常で暮らすのだ。少年は生まれつき運動神経がいい。忍者になれるようだ。いやそれが今の時代ではないだけで忍者のいる時代ならすぐ採用されるだろう。少年は一体いつ生まれたのか・・・少年は火事があってとぼとぼと歩いているとこの町にたどり着いた。そして何年。何百年。何千年。気の遠くなるような時間。この町を眺めていた。世の中の動きは早く、建物が建って、壊れてまた建って。これが数秒の中で繰り返すのだ。だが以前までは何千年が数秒だったが、今は一秒が一秒なのだ。