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クラスメイトをPart1
「葵ってうざくない?先生にわざわざちくりやがって」
「あ~分かる。」
クラスの葵の悪口を始めたのは椿だ。そしてそれに同意する瑞樹。その二人の心の中にある感情は同じだった。
-葵なんて死ねばいいのに―
椿が家に帰ると郵便箱にはみ出している大きな封筒があった。
「なんだろ?こんなに大きい封筒。」
茶色の封筒を自分の部屋に入ってビリビリと破る。あて先は自分だ。家にはまだ誰も帰っていない。内容は。
「殺したい人がいたらこちらの電話におかけください?」
封筒の中にはチラシがあってそう書いてあり、その下に電話番号が書かれてあった。今日話した話を思い出した。少し好奇心があって何故か不信感に勝っていた。
「おもしろそう・・・公衆電話なら・・・こっちの電話番号とか、分からないし・・・葵がどうなってもいいか・・・」
椿はチラシとお金をもって駅に自転車で行った。