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カナと少年Part6
「お~~い。起きろ~~」
声が降ってくる。おかしいな。お父さんが起こしてくれるなんて初めてかもしれない。
「おきろ~~お~い。え。えっと・・・カナだっけ?カナ~~」
ああ。違った。お父さんじゃなかった。声が違うよ。ならば、誰?
ゆっくりと目を開ける。そこには少年がいた。
「え・・・えっと・・・誰?」
「え~っと。僕だよ。僕。ほら、昨日出会った・・・えっと・・・」
「俺俺詐欺ならではの僕僕詐欺ですか。このやろ~。名前を言え。」
「昨日も言ったとおり、僕に名前なんてないんだよ~」
「え・・・・えっと・・・・本当にないの?」




