カナと少年Part4
半分捨てた、にしてもずいぶんとの量だ。
「お家の人はいつ帰ってくるのかな?」
「だから・・・もう死んだよ。お母さんはずっと前に死んで、お父さんはどっかに行ったよ。」
「え・・・じ、じゃ、育ててくれてる人は?おじさんとか、おばさんとか・・・」
「お母さんが死んでからは働かされて火事になってそこからここに来て、ここにずっと暮らしてる。」
「もともとは何処に住んでいたのかな?」
「分からないよ・・・もうずっと前だし。お母さんもずっと前に死んだからそこから名前呼ばれてない。」
「・・・何年前ぐらいか分かるかな?」
もう、こうなったら苦笑いもし辛くなってきた。
「うーん・・・・・・・・・・・・どのくらいだろう?でも、何年じゃなく。何百年か何千年?かな?」
「へえ・・・・・君は私をからかっているのかな?」
すこし怒りが出てしまう。我慢ができなくなってしまっている。
「からかってなんかないよ。本当だし。」
しかし少年の目は別にからかってやろうとか、騙してやろう、なんて目じゃなかった。むしろ何か訴えている、というほうが近かった。その目をみてカナは少し体重が後ろへ行く。
「ね、言ったとおりでしょ。誰もいないんだよ。誰も・・・さ。」




