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ファウスト〜雪女失格の幻視〜  作者: 語り部ファウスト


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4/5

第四幕:禁断の賭け

やあ、君。君にも見せたかったよ。まさに神秘。未知だよ。寒いのは嫌いだけど、ボク、見ていてドキドキした。第三幕では、寄生虫の茂吉が雪女に食われ、彼女は巳之吉と知り合った。さて、巳之吉と雪女は絡み合いながら、お互いについて話し合ったのだ。「わたしが人間だった時ーー」と昔話のように語ったかと思えば、巳之吉は「母は長くない。自分が家にいたら、きっと気を遣って死ぬ。だから家を出た。俺なんかいても、邪魔なだけだ」と吐き捨てた。それを聞くと、雪女は更に巳之吉を抱きしめて、頬に口づけを繰り返す。まるで恋人同士さ。巳之吉の身体には至るところに、蛇が締めあげたような凍傷が刻まれる。知り合うたびに増えていく。二人は着ているモノすら邪魔で、ボクに向かって投げつけてくる。ボクが語れるのは、ここまでだ。

やあ、君。君にも見せたかったよ。

まさに神秘。未知だよ。

寒いのは嫌いだけど、ボク、見ていてドキドキした。


第三幕では、寄生虫の茂吉が雪女に食われ、彼女は巳之吉と知り合った。


さて、巳之吉と雪女は絡み合いながら、お互いについて話し合ったのだ。

「わたしが人間だった時ーー」と昔話のように語ったかと思えば、

巳之吉は「母は長くない。自分が家にいたら、きっと気を遣って死ぬ。だから家を出た。俺なんかいても、邪魔なだけだ」と吐き捨てた。

それを聞くと、雪女は更に巳之吉を抱きしめて、頬に口づけを繰り返す。


まるで恋人同士さ。

巳之吉の身体には至るところに、蛇が締めあげたような凍傷が刻まれる。

知り合うたびに増えていく。


二人は着ているモノすら邪魔で、ボクに向かって投げつけてくる。

ボクが語れるのは、ここまでだ。


こうして二人は横たわって、

見つめあった。

「ああ、ああ、美しい子。お前を知りたい。知られる。怖い。わたしは、知りたい。」と雪女は呟き、彼を温めた。温めたんだ。

彼女の中にある何かが、

巳之吉を生かそうと動いていた。

「わたしは、離れたくはない。でも、お前に知られたら、もう、わたしは一緒にいられない。」と彼女は震える。

そんな彼女に巳之吉はこう言った。

「普通の女も、お前と同じなのか?」

その時の雪女の顔は、

紅くなるは、青紫になるは、

見てて笑えた。

「ああ、ああ!大事な話をしているのに、お前は、お前さんはーー」

そこで、彼女の言葉が止まる。

「ああ、そうだ。お前さん。一つ賭けをしませんか?」と巳之吉に言う。

「お前は、わたしを知ってはダメ。」と雪女は、

巳之吉の耳元で囁く。

「お前は、わたしとこうしている時さえ、知らないふりをする。」

彼女は一息ついて、言葉を続けた。

「いいかい、お前さん。そうすれば、わたしは普通の女でも、雪女にでもなったげる」と巳之吉を、

両腕で抱き寄せる。


「俺がお前を完全に知ったら、

どうなる?」

巳之吉は雪女に聞いたよ。

彼女の口は大きく開く。

本当に笑ったのさ。


(こうして、第四幕は雪女の哄笑で幕を閉じる)


こうして二人は横たわって、見つめあった。「ああ、ああ、美しい子。お前を知りたい。知られる。怖い。わたしは、知りたい。」と雪女は呟き、彼を温めた。温めたんだ。彼女の中にある何かが、巳之吉を生かそうと動いていた。「わたしは、離れたくはない。でも、お前に知られたら、もう、わたしは一緒にいられない。」と彼女は震える。そんな彼女に巳之吉はこう言った。「普通の女も、お前と同じなのか?」その時の雪女の顔は、紅くなるは、青紫になるは、見てて笑えた。「ああ、ああ!大事な話をしているのに、お前は、お前さんはーー」そこで、彼女の言葉が止まる。「ああ、そうだ。お前さん。一つ賭けをしませんか?」と巳之吉に言う。「お前は、わたしを知ってはダメ。」と雪女は、巳之吉の耳元で囁く。「お前は、わたしとこうしている時さえ、知らないふりをする。」彼女は一息ついて、言葉を続けた。「いいかい、お前さん。そうすれば、わたしは普通の女でも、雪女にでもなったげる」と巳之吉を、両腕で抱き寄せる。「俺がお前を完全に知ったら、どうなる?」巳之吉は雪女に聞いたよ。彼女の口は大きく開く。本当に笑ったのさ。(こうして、第四幕は雪女の哄笑で幕を閉じる)

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