第四幕:禁断の賭け
やあ、君。君にも見せたかったよ。まさに神秘。未知だよ。寒いのは嫌いだけど、ボク、見ていてドキドキした。第三幕では、寄生虫の茂吉が雪女に食われ、彼女は巳之吉と知り合った。さて、巳之吉と雪女は絡み合いながら、お互いについて話し合ったのだ。「わたしが人間だった時ーー」と昔話のように語ったかと思えば、巳之吉は「母は長くない。自分が家にいたら、きっと気を遣って死ぬ。だから家を出た。俺なんかいても、邪魔なだけだ」と吐き捨てた。それを聞くと、雪女は更に巳之吉を抱きしめて、頬に口づけを繰り返す。まるで恋人同士さ。巳之吉の身体には至るところに、蛇が締めあげたような凍傷が刻まれる。知り合うたびに増えていく。二人は着ているモノすら邪魔で、ボクに向かって投げつけてくる。ボクが語れるのは、ここまでだ。
やあ、君。君にも見せたかったよ。
まさに神秘。未知だよ。
寒いのは嫌いだけど、ボク、見ていてドキドキした。
第三幕では、寄生虫の茂吉が雪女に食われ、彼女は巳之吉と知り合った。
さて、巳之吉と雪女は絡み合いながら、お互いについて話し合ったのだ。
「わたしが人間だった時ーー」と昔話のように語ったかと思えば、
巳之吉は「母は長くない。自分が家にいたら、きっと気を遣って死ぬ。だから家を出た。俺なんかいても、邪魔なだけだ」と吐き捨てた。
それを聞くと、雪女は更に巳之吉を抱きしめて、頬に口づけを繰り返す。
まるで恋人同士さ。
巳之吉の身体には至るところに、蛇が締めあげたような凍傷が刻まれる。
知り合うたびに増えていく。
二人は着ているモノすら邪魔で、ボクに向かって投げつけてくる。
ボクが語れるのは、ここまでだ。
こうして二人は横たわって、
見つめあった。
「ああ、ああ、美しい子。お前を知りたい。知られる。怖い。わたしは、知りたい。」と雪女は呟き、彼を温めた。温めたんだ。
彼女の中にある何かが、
巳之吉を生かそうと動いていた。
「わたしは、離れたくはない。でも、お前に知られたら、もう、わたしは一緒にいられない。」と彼女は震える。
そんな彼女に巳之吉はこう言った。
「普通の女も、お前と同じなのか?」
その時の雪女の顔は、
紅くなるは、青紫になるは、
見てて笑えた。
「ああ、ああ!大事な話をしているのに、お前は、お前さんはーー」
そこで、彼女の言葉が止まる。
「ああ、そうだ。お前さん。一つ賭けをしませんか?」と巳之吉に言う。
「お前は、わたしを知ってはダメ。」と雪女は、
巳之吉の耳元で囁く。
「お前は、わたしとこうしている時さえ、知らないふりをする。」
彼女は一息ついて、言葉を続けた。
「いいかい、お前さん。そうすれば、わたしは普通の女でも、雪女にでもなったげる」と巳之吉を、
両腕で抱き寄せる。
「俺がお前を完全に知ったら、
どうなる?」
巳之吉は雪女に聞いたよ。
彼女の口は大きく開く。
本当に笑ったのさ。
(こうして、第四幕は雪女の哄笑で幕を閉じる)
こうして二人は横たわって、見つめあった。「ああ、ああ、美しい子。お前を知りたい。知られる。怖い。わたしは、知りたい。」と雪女は呟き、彼を温めた。温めたんだ。彼女の中にある何かが、巳之吉を生かそうと動いていた。「わたしは、離れたくはない。でも、お前に知られたら、もう、わたしは一緒にいられない。」と彼女は震える。そんな彼女に巳之吉はこう言った。「普通の女も、お前と同じなのか?」その時の雪女の顔は、紅くなるは、青紫になるは、見てて笑えた。「ああ、ああ!大事な話をしているのに、お前は、お前さんはーー」そこで、彼女の言葉が止まる。「ああ、そうだ。お前さん。一つ賭けをしませんか?」と巳之吉に言う。「お前は、わたしを知ってはダメ。」と雪女は、巳之吉の耳元で囁く。「お前は、わたしとこうしている時さえ、知らないふりをする。」彼女は一息ついて、言葉を続けた。「いいかい、お前さん。そうすれば、わたしは普通の女でも、雪女にでもなったげる」と巳之吉を、両腕で抱き寄せる。「俺がお前を完全に知ったら、どうなる?」巳之吉は雪女に聞いたよ。彼女の口は大きく開く。本当に笑ったのさ。(こうして、第四幕は雪女の哄笑で幕を閉じる)




