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退魔の英雄  作者: 明太子
宴之魔陰
22/23

21 束の間の平和

毎日投稿10日目。

 世嗣戦後、色々ありきで体調が最悪の祐に待っていたのは選抜リレーの練習。

 橋爪の一件後平穏が続いていた拾九番街に、あらたな天災が舞い降りる!!


という訳で楽しんでください!!

 随分目覚めだと祐は、布団から目覚めて強く感じた。

 体の節々が痛み、歩く度にふらつきと吐き気が襲ってきていた。寝癖は相変わらず祐の頭の上で芸術を作り上げているのだが、今はそんな事を気にしている余裕は無かった。世嗣は祐の体の傷こそ治したモノの、垂れ流した血までも復活させたわけではない

「くっそぉ......やっぱり去り際に一発ブチのめしておくべきだった」

壁に手を付け祐は縦横無尽に暴れ回る両足の操作を何とかモノにするが、支え役となる腕さえもまともに力が入らない状態だった。

 宴の前日。クラス競技や個人競技と言った学校としての競技に出る生徒は、自身の学校校庭で練習を積むのだが祐の様に選抜競技に出る人間は通しと合同練習が待っていたのだ。

「まずいな。流石に出席しない訳には行かないけど、これじゃあ走る以前直立することもできねぇぞ....うわっ!!」

一歩踏み出した瞬間、祐を支えていた左腕の肘が誰かに関節を押された様に曲がり見事に左側頭部を壁にぶつける。

 目の前に星屑が疎らに広がり、そのまま祐は倒れ込む。

「いってぇぇぇ.......あのなすび野郎がぁぁぁぁぁぁあああ!!!!!!!」

行き場のない怒りの咆哮は、小さな部屋の天井と壁とで反射を繰り返す。



「もう十分以上約束の時間過ぎてるのに。どうしたのかな祐君は」

「へっ。一番速い人間が一番遅くれてるとは、随分なコメディアンだな」

二月高等学院正門前。宴の最終日にして最終種目のスタート地点となる場所だが、今は選抜リレーメンバーの集合場所として作動している。三つの学区のそれぞれのメンバーが出揃っている中、第七学区のメンバーだけは一人だけ足りない様子だった。

「まさか怖気づいて逃げたとか?」

「いやぁ白神様に限ってそれは無いだろ。何せあの一ノ瀬より二秒以上速いんだからな」

 白髪を後ろで一つ結びにしている男。などと言うどれ程遠くからであろうと見分けがつく鬼川祐の姿は今現在この集合場所には無かった。

「昨日帰る時にちゃんと説明したんだけどな.....大丈夫かな?──────あれ、もしかして祐君かな?」

正門の東側から逆行を浴びた一人の人間の姿があった。

 やけに浪々としていて今にも倒れてしまいそうな不安定さを何とか両足でともう一つの何かで支えている状態の男が着実に正門に近付いてくる。三枝のその一言により第七学区のみならず他の学区のメンバーもその男に視線を向ける。

「すみませんねぇ皆さん。遅れちゃって.......」

逆光の中から姿を現したのは鬼川祐だったのだが、その髪色に合うような杖替わりの木の棒をどういうわけか突いていた。

 それどころか、祐の顔には肌面積以上の湿布が張られている。

「どうしたの祐君!?」

 三枝が走って祐に近付くと、一ノ瀬以外の面々も追随して祐に走り寄ってくる。

 顔は青白く手足が震えており一目でこの祐の異常は目に付いた。

「いやぁ、ちょっと寝不足で.....注意力が散漫になっていたというか」

「そういうレベルの話じゃないでしょ!?本当に大丈夫なの?」

 震える祐の肩を三枝は支えるように持ち、ぐっと顔を寄せる。

「痙攣してるじゃない!?今日は帰って良いわよ、あっもしかしたら熱中症の可能性も!」

祐の額に手を伸ばしてみると、一切のほてりは無くむしろ氷のように冷たく体温らしいモノを感じることが出来ない状態だった。

「冷たッ!!えぇ本当に大丈夫?」

「大丈夫大丈夫......ホント、結構マジで.....」

(出血多量で今にも吐きそうです。なーんて言えたらなぁ.....)

言えるはずもない事実をひた隠して、祐は乾いた笑みをそっと浮かべる。


「第七学区の皆さん出揃いましたか?」

選抜リレーの担当者が離れて立ち止まっている三枝に声を掛ける。

「はい!!今行きます!!.....ホント大丈夫なのね?」

「うん.....」

再三の安全確認を祐は軽い返事で済ませた。

 第七学区のメンバーは祐を連れ正門前に再び集まると、嘲笑するような言葉が影のように祐たちの耳に延びる。

 ぶつ切りに聞こえる内容は、大層なモノでは無かった。祐を失笑する言葉やその祐をメンバーにするほどレベルの低い第七学区を卑下する他愛もないモノだ。

「それでは、今年も選抜リレーの担当教員をさせてもらいます二月高校の松原です」

見るからに年老いた教師だった。顔に小じわが幾つもあり、髪も薄まっているが身体には余計な部分がこれと言ってみ見当たらない。

 陸上選手だったのか、ふくらはぎや太腿は引き締まっておりそこだけは実年齢よりも若々しく映る。

「まぁこの宴が始まって二十五回ともルートは変わってない訳で、説明は不要だと思うが一応しておく」

 虚像投影により何もないはずの空間に地図を映し出すと松原は公民館での三枝の説明を重複した。

 ルートの話や諸々のルールを手短に終わらせる。

「とまぁ説明したが、今日集まってもらったのは自分が何処に集合するのかといった具合を確認してもらおうと思ってね」



 第一走者から第十走者までを繋ぎ、三学区の内どこが最速であるかを決める単純な競技。

 何故これが人気種目なのかは祐はとんと理解していなかった。

「それにしても君がかの白神様かい?山籠もりにお盛んな仙人のまちがいじゃ?」

赤組。恐らくは第三学区のアンカーが蔑む目と共に祐を嘲笑する。

 だが祐は喰ってかかるは愚か、それに反応すら示さない。いやそれ以前にその言葉は祐には届いていなかった。

 早く昼休憩にならないかと切に願う杖を突いた祐には、余りに些細な言葉だった。

「まっ前回は運が重なって君が一番でゴールを切ったけど、今回は僕らエリートの集いし第三学区が優勝させてもらうよ」

「...........あのさぁ。五月蠅いから黙れお前」

はぁぁぁ....

 疲れ切った溜息と共に、祐は珍しく棘のある言葉で左隣で喋り続ける男を斬り伏せた。

(あぁ...やっぱり帰るって言えばよかったなぁ。あちぃし、吐きそうだし、何より立つのがしんどい)

震える手を何とか制御させようと奮闘するが、如何せん血が足りない。

 二月高校の専用バスにより最後の二百メートルの始点に三人は横ら並びにして待っていた。

 スタートの合図が鳴り、ざっと五分は経過したがどの学区の九走者の姿も見えない。去年この位置でリレーを見ていた祐は突如として参加させられた事を不意に思い出しながら遠くの交差点を見つめる。

「来たッ!」

真っ先に反応したのは第五学区のアンカーだった。二百メートル先だというのにそれが仲間だと判別がつく程には仲が良いのだろう。

 次いで第三学区。五学区の走者が動いてから十秒後、一ノ瀬が動きを見せる。

(おぉ。あいつやっぱり速いな....早く来てくれ)

 選抜に選ばれている以上、皆平均以上に速い事は確かだがその中でも抜きんでて一ノ瀬は姿を大きくする。

「っしゃぁあ!!アンカー頼んだぞ」

青のバトンが手渡され、一人祐の横から消える。

「ごめんちょっと遅れた!!」

と赤のバトンを受け取った野郎は、舌打ち鳴らしてから走り出す。

 そろそろかと祐は、持っていた杖を傍に放り投げ一ノ瀬に対して正面を向て待った。

「頼んだぞ。白神!!」

「はいよ」

(ふらふらする......)

白のバトンを受け取った祐は、闘力を纏い動き出した。その速度はまさに疾風の如しであり走り終えた九走者の三人は眼を丸くしてそれを見つめる。



 「「「はっっっっや」」」


(チッ!!青には一歩届かないか。けど、無能な第七学区には余裕で──────)

堅実に二位を狙う赤組のアンカーは余裕綽々と後ろを振り返った刹那。何かが横を通り過ぎたのだけを感じた。

 それを見て、それが何かを判別するのは不可能だったが、一瞬白い何かが視界を遮った事だけは理解が及んだ。

「はぁ?」

短い疑問の声が世界に滞在する一秒程度の時間でその白い物体は、赤組の遥か先に居た。 


 そして青組がゴールポイントを跨ぐ寸前、その白い風はより早くゴールを割いた見せる。

「何で、白組が?......」

電子掲示板には千分の一秒までを記載した順位表が張り出され、青組のアンカーは目を幾度も疑う。だが結果は変わることは無いし、その疑問を答えてくれる人間は何処にもいなかった。

「お、おい....あれって本当に人間かよ?」

「分からん」

遅れてゴールインを果たした赤組と青組は、未だ酩酊者のような足取りの祐を胡乱な眼差しで見つめる。


(あっやべ)

下半身から完全に力が抜けた祐はその場でへなへなと倒れ込む。二人のアンカーも流石のその様子に気を揉み祐に駆け寄った。

「おいお前大丈夫....か?」

照り返され灼熱の鉄板とかしたコンクリートの上に四つん這いとなった祐を顔を覗き込む。

顔面蒼白となり妙に粘性の高い脂汗をかいている祐は、一切の躊躇なしに

「うえっ!」

なけなしに腹に入れた朝食を全て吐き捨てた。

 幸いにも隣は天童高校な事もあり二人は、一目散に救護班を呼び寄せた。




 蒼白、冷汗、虚脱、脈拍微弱、呼吸不全。

 虚ろな意識の中、白衣を着た保険教師がそう口にしているのを祐は耳にする。

「恐らく嘔吐の原因は、血圧の低下による自律神経の乱れかしらね?傷も無いのに、一体どうしたのかしら....」

昨晩の戦闘後那須世嗣がそれを閉じてしまったのだから、体中何処を探そうにも見当たるはずも無かった。

「それで、祐君は大丈夫なんですかね?」

「只の低血圧とは違うから、一応天山病院で検査してもらう必要はあるしね.....競技には出ない方がいいんじゃないかしら」

「あぁ.......」

悲愴的な息を吐露している三枝の顔が祐の眼にするりと飛び込んでくる。

「意地でも祐君を休ませておくべきだったのに.....私の責任です」

嫌な顔だった。

 何処かで見た自責の念に駆られるその顔を見ていると祐の体調はみるみる悪くなる気がした。

 そんな顔をして欲しくないと祐は思ってか、布団を捲り取り身体を起こす。背中に張り付いた体育着はやけに重く冷たく、気持ちが悪かった。

「あぁ、寝てなきゃ駄目よ!!鬼川君ねぇ、君の身体には血が足りてなさすぎるの。だから今救急車呼ぶところだから寝てなさい」

定年間近の教師のそれは最もな意見であり、最もな発言であった。

「(......何か。何でもいい飯を食わせてくれ)」

だが、祐はその最適を愚行であるかのように扱う言葉を乾いた喉でひねり出す。

「駄目だよ祐君!今は安静にしてなきゃ。それに食べてもまた吐いちゃうし......」

氷のように冷たくそして微細に揺れ続ける手は、健康的で柔らかな肌を掴む。血の気を感じないその細腕からは想像もつかない強さだった為に彼女は息をのみ祐を見つめる。

「おい。八田と土屋...金は後で幾らでも払うからさっさと買ってこい。出来るだけ吸収良いやつ頼む」

三枝の後ろで物見遊山な顔をしている、三莫迦の二人に届くよう声を張り上げる。

「しょーがねーな....よっしゃ土屋行こうぜ」

「ああなったら鬼ちゃんは聞かんしねぇ」

呆れるように笑いながら二人はダッシュで購買に向かっていく。

「三枝さんに、先生....俺の体はねぇ大量の飯を食えば全部治るんだよ。こういう内的症状は全部ね」

現代医学の視点であれば、余りに旧時代的な愚考を壊れかけの笑みと共に祐は浮かべる。

 二人はそんな祐に当然の如く疑心を抱いて顔を見合わせた。



 結果。祐の取り巻いていた症状は全て回復した。

 揚げ鳥、牛乳、パン、サラダ。と一応は健康的な献立ではあるのだが、その品数が少々過多と見て取れた。一体どれ程の金額をそれに使い込んだのか考えることもしない分量だが、それが事を奏す。

「ふぅ....ほらなっ。もう治っただろ」

先程までの症状はとんとご無沙汰と言わんばかりに、祐は床から立ち上がり垂直飛びを行う。

 その光景を見て保健室に居た四人は、化け物を見るような目を向ける。

「ど、どうなってるの君?さっきまで七十近かった血圧はもう百十まで回復してるし....五症状すべてがもう」

血圧測定の結果を見て、狼狽としているその保険教諭の姿に宇都宮風華が重なる。

 異常何て騒ぎではない。ここまでの回復力は体の時間が遡ったとしか考えられない不可思議であった。

「サンキュな二人とも。今財布無いから明日でもいい?」

「お、おう.....祐の身体ってどうなってんの?」

「さぁな。天山病院の医者曰く、神領域への侵犯ゴッドバイオレーションの未来視の上を行く回復力なんだと」

この街の常識を軽々と覆す発言を祐は事も無げに口にする。

「中学の頃から、やけに怪我の直りが速いとおもっとたけど....もう出鱈目すぎるな鬼ちゃんは」

「まぁ長い間苦しむよりかは、随分ましだろ。よしっ!!それじゃあ三枝さん戻ろうぜ。皆待ってるんだろ?」

跳躍を終え首をぐるりと一回転させながら提案を促すと、彼女はやや遅れた反応を見せた。

 たじたじとしている三枝の手を取った祐は、保健室の出口に向かう。

「土屋はいいとして、八田は部活の競技頑張れよ」





 天童高校の生徒は、頭こそ悪いが身体的能力の高さで言えば抜きに出る生徒が多数所属している。

 水泳全国レベルで言えば八田弘明。極真空手日本一であれば荻野内雅。そしてその他部活も中々の成績を収めているのが何よりの証拠ではある。

「凄い盛り上がりだね.....流石はスポーツ校」

棒倒しの予行の余りの熱気と覇気に当たった三枝は、ある種感動のような言葉をふと残す。

「それしか取り柄の無いやつが多いだけだよ。現にこの街で一番成績の低い学校なわけだし」

「けど、それをここまで極めるのはとんでもない事だよ!!去年第七学区が勝てたのは、祐君とこの人達のお陰なんだね」

八田と同じく筋骨隆々とし、脳より先に身体が動きそうな連中が必死こいて頂上の猿を引きずりおろさんと血気盛んに殴り合っている。

 三枝の言う通り、これは二月高等学院のようなお坊ちゃま学校には決して出すことのできない荒々しさがあった。

 怒号と野次。そして猿の手厳しい指令が高所から絶えず飛び交い、競技ではなくなっていた。審判役兼仲裁役に当たって数名の体育教師が周りから常に監視を張り、朝礼台の上からは荻野内が笛を口に咥えている。

「祐君も明日あれに参加するんでしょ。何処担当する感じなの?」

「俺は坊を支える係り。一番活躍することの無い役割なのに、一番怪我するからあそこ嫌なんだよね」

 はぁぁぁ......。

と祐は今現在、猿を落とそうとする人間の足蹴にされている土台を見つめ溜息をどっと吐き捨てる。

「けど、祐君はすぐに怪我が治るんでしょ?なら役得じゃない。明日競技場でちゃんと見ておくから」

三枝は祐の進行方向に先回りして満面に笑う。その嫣然えんぜんたる様に祐は、ほのかに頬を赤らめ視線を外す。

「そりゃどうも.....」

悪態とまで行かずとも、感謝を言う態度ではない事は確かである。

 

 ガシャン......


 祐が正門を潜る一歩手前。それが何処から鳴ったのかは分からないが、確かに何かが崩れるような音が鳴る。

 丁度棒倒しの最中であったこともあり、祐の耳には本当に微かなざわめきにしか取れなかったが祐は後ろをくるりと後ろを振り返る。

「ッ!!」

祐は分け目もくれず一目散に、朝礼台に向かって走り出した。

 人前で出してはならない闘力を前面に使用した、文字通りの神速。それでも祐はそれを出さざるを得なかった。

「そこッ!!暴行が多いか......ん?」

棒倒しから喧嘩に発展しかける所に注意喚起を入れていた荻野内の足元にひし形模様が描かれた。

 彼女は不信に見上げた先には、屋上フェンスの一部がかなりの広範囲で崩落し彼女の頭上付近には到達している。


 大惨事とも言える轟音は、騒がしく勝負に明け暮れていた野郎たちを容易に静止させた。

 直後、観戦していた女子たちの阿鼻叫喚や空気を引き裂くような荻野内を呼ぶ声が校庭を覆い尽くす。

 フェンスと言えども鉄製であり屋上からの自由落下であれば人を容易に殺める威力を誇る。ましてや支柱部分に頭部をぶつければ助かる方が奇跡と呼べるのだ。


 不幸にも落下位置に居た荻野内雅は恐怖から眼をそむけんとしていたが、割れんばかりに鳴る呼号を受け遅々と瞼を開ける。

 太陽は南中高度に差し掛かり直線的に彼女に降り注ぎ、咄嗟手で日よけを作り上げる。

「..........私、生きてる?」

 どういう確率か、どういう奇跡か、荻野内雅は生きていた。それだけでなく身体中の何処を探しても痛みを感じられない状態だった。麻痺しているという可能性が頭をよぎるが、謎の浮遊感に纏われた彼女の脳裏はその選択肢を一刀両断する。

 

 浮遊感と言うよりかは、誰かに持たれているという方が直接的だった。

──────では誰に?

 太ももと、背中の部分で彼女の身体を支えている物体はかなり細身で男らしくは無かったが、女らしくも無かった。

日よけ代わりの手をすっと下に寄せると、逆光を浴びた一人の男が顔を覗かせた。

 髪の毛を排除して考えれば男なのだが、一体とすればどちらか分からない中性的な人間。そんな稀有な人を荻野内雅は一人しか知り得なかった。


「あぁぁぁぁ......何とか間に合った」

 気の抜けた炭酸のような声をしたその白髪の男は、ちらりと彼女の顔を伺う。

「怪我はねぇか、荻野内?」

単刀直入な質疑。その答えとなるように首を縦に振ればよいのだが彼女の身体は鉄パイプが入ったように関節が固定される。

 顔はみるみる紅潮し、眼はぐるぐると渦を巻いているようにすら祐の眼には映った。

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!!!!!!!!!」

事件性のある悲鳴と共に、祐は彼女から繰り出された一発の拳に沈んだ。



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それだけが作者の生き甲斐で、養分ですので。後、友達や仕事仲間にお勧めしてね

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