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話し合い


ジャンク屋へと到着した、レン一行。


早く仲間の安否を知りたい、ジャンク屋の面々─



しかし─

話し合いは、意外な方向に……。






─第6話─



ジャンク屋エレガント。



『いらっしゃーい!……あ!』



ソラが声を掛け視線を向けた先には、いつも来てくれる、目の周りが緑色をした不思議な女性と共に男性と女性がバギーから降りて来ていた。



『もしかして……ユマの事で?』



小声で男性に話し掛けると、小さく頷いた。



『今日は、もう店じまいだ!』



ジャンク屋のメンバーに声を掛けると、シャッターを閉じて店じまいをすると、3人を奥の倉庫脇にある事務所へと案内していく。



『俺はレン。コッチが、リンと193だ。』



事務所に入るなり、自己紹介をされた。



格好を見るからに戦闘経験が豊富そうな、いかにもレジスタンスと言う身なりに、口調は穏やかで落ち着いた雰囲気を持っているものの、自分たちには決してない独特のオーラは漂っていた。



『で、ユマはどこに居るの?生きてるのか?』



感情を押さえられない様子で口早に質問を重ねるソラを抑えながらも、イチも同じ気持ちだった。



あの時、俺が1人で逃げれればこんな事には…と、あの瞬間を、今でも悔いていた。



だが─

そんな質問には目もくれず、レンがジャンク屋メンバーに向けて話し始めた。



『いいか。落ち着いて、良く聞いてくれ。まず、君達が仲間を助けたいと言う、気持ちは痛いほどにわかるが、君達が使っていた倉庫への侵入ルートが知りたい。その次に、相手の基地内の地図か何かがあれば、併せて見せて貰えないだろうか?』



威圧する様子もなく、丁寧に語りかけるレン。


そんな様子を見ながら、必要な地図や仕入れのルートに関しては全てイチが保管をしているのだと、教えてくれた。



手渡された仕入れのルートに関する書類や大まかな地図を見ながら、次の決行日はいつなのかも聞いておかなければならないだろう─



そう考えたレンは、ソラに尋ねていた。



『今夜にでも、行こうと思ってたよ。』



あっけらかんと、ソラが答えた。



その様子に半分呆れた様子のリンが口を挟もうとするも、レンが手で制止をしながら再び話し始める。



『今日行く予定だったって?その時のルートは変えずに、ココに書かれている通りにするつもりかい?だとしたら、出発の時間をどうするのかを、教えて貰えるかな?』



時間を聞いて、どうするのだろうか─?



疑問に思いつつも、いつも出発している時間をソラは答えた。



『じゃあ集合は、この公園で。』



時間を聞くと、レンは地図の真ん中付近にある公園を指差していた。



ここなら、集まりやすいし警戒もしやすい─



そう考えて研究所からも近い所で集合場所を決めると、リン・193とボソボソと話をしながらお互いに細かい確認をしていく。



それが終わると、そそくさと帰り支度を始めた。



そんな様子を見ながら、ジャンク屋のメンバー達は、キョトンとした顔をしている。



無理もない─

ユマが一体どこに居て、現在生きているのかすら教えてはくれなかったからだ。


そんな顔を見ながら、何かを思い出した様にレンが、ソラに声を掛ける。



『君だけ居ればいいかな。』



そう言うと、3人はジャンク屋を後にしていた。






ジャンク屋の事情はわかっていても、これ以上子ども達を危険な目に遭わせる訳にはいかない─!



そう考えた、レン。



足早にジャンク屋を後にするも、果たして助けられるのだろうか─?


不安は拭えなかったが、やるしかないだろう─


そう決めたレン。




今後の展開を、お楽しみに─





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