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第17話



 小学校の入学式。


 桜が舞う学校の校庭で、サッカーボールを片手に、俺は1人で遊んでた。


 親が来るのを待ってた。


 入学式が終わって、何人かの親達と談笑する母親を待ちながら、着慣れない上着と帽子を脱いで、校舎に出入りする上級生達を見てた。


 小さい町の、小さい学校と言っても、あの当時の俺からしたら、“たくさんの人たちがいるな”って感じだった。


 全校生徒は100人くらいかな?


 …もっといたっけ?


 都会に比べたら全然だけど、他の街や学校のことは、あんまり知らなかったからさ?



 「…ハジメくん…だっけ?」



 木漏れ日の中に彼女がいるのを、俺は見つけられなかった。


 ぶ厚いジャケットを鉄棒にかけて、桜の木の下に腰をかけようとしていた時だった。


 木が並ぶフェンス側のそばで、ポツンと座っている彼女がいた。



 「…あ」



 まさか…



 思わず声が出てしまった。


 ピアノ教室では、まだ一度も話したことがなかったから。



 「ミズキちゃんは?」


 「…ああ、多分帰ったんじゃないかな」



 俺と違って、ミズキとはよく話してた。


 ピアノを習いたい!とか急に言い始めて、教室で彼女と出会って。


 コードの読み方もわからないミズキにとって、スラスラと鍵盤を鳴らす彼女の演奏は圧巻だった。


 憧れてた。


 だから、自分から話しかけに行ったんだと思う。


 それから、すぐに友達になった。


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