表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/19

第15話

 


 あの日、俺は告白しようと思ってた。


 結局できずじまいだったけど、「チャンスだ」って思ってた。


 自分でもよくわからなかった。


 いつから、しおりのことが好きだったのか。


 なんで、告白しようと思ったのか。



 当時、本当は怖かったんだ。


 上京するって聞いた時、もしかしたら、もう会えないかもしれないって思ってた。


 それに、まさか誘われるなんて思いもしなかった。


 …そりゃ、驚いたさ。


 中3の頃はクラスも違ったし、お互い、部活とか勉強とかで忙しかったし。



 彼女が俺を誘ったのは、“しばらく帰って来れないから”って。


 少しでも、思い出を残しておきたいから…って。



 俺の他に、ミズキも誘われてた。


 ミズキっていうのは俺の親友で、幼馴染。


 しおりと同じく、子供の頃から一緒だった。




 しおりがプロのピアニストになりたいっていうことは、昔から知ってた。


 コンテストにも何回か行ったし、コンクールにだって、応援しに行った。


 俺やミズキにとっての自慢だった。


 彼女は。


 だって、プロが注目するほどの逸材だったんだ。


 大観衆の前でも動じずに、涼しい顔でピアノの前に座ってた。


 いつも内気な彼女が、ピアノの前では、別人のように変わって——



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ