表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/22

第4話 思い出した!

 あの『洗礼』の日から約2か月後の夜、ベッドに入った。その時、全てを『思い出した』。

 僕の前世の記憶だ。否、前世『まで』の記憶だ。僕の前世は、超一流の『魔術師』だった。

 どれくらいかと言うと、『記憶』と『能力』を全て保持したまま、生まれ変わる事が可能だ。

 それを、複数回繰り返した。お陰で、『完全言語』と『完全記憶』等多数の『能力』がある。

 これらを駆使して、『世界』の問題を洗い出し、それらを解決し、『世直し』をする。

 そう、他の世界に生まれ変わって、『世直し』する事が、僕の『ライフワーク』なのだ。

「おひおひ……随分、『押しつけがましい』、『ライフワーク』だよな。」

 などと言う無意味な指摘をする者などこの世界に存在しない。

 その為、必要な物は、1に情報、2に情報、3、4が無くて、5に情報だ。

 そう考えると、僕の『職業適性』が、『旅人』なのも、納得できる。

 まず、前提として、僕が『他の世界に生まれ変わり』を、繰り返したのは事実だ。恐らく、この世界の神は、その事実を把握していた。それ故、『旅人』と表現したのだろう。

「おひおひ……そりゃ、『職業適性』じゃなくて、『履歴』じゃないのか。」

 などと言う無意味な指摘をする者などこの世界に存在しない。

 だとすると、あの『洗礼』と言う『儀式』……本当に、『魔法』である可能性が高い。

 そうと説明しないと、神のみが知りえる情報……『旅人』が、現れる筈が無いからだ。

 つまり、人間……神官が、仕掛けた『出来レース』では無い……となるか?

 或いは、あの神官が、あらかじめ、教えられていた可能性もある。これは、要確認だな。

 それに、この世界では、『プライバシー』と言う概念が、浸透していない様だ。

 何故なら、子供の『職業適性』を、村全体に『公開』していたからだ。別室では無くだ。恐らく、『情報共有』する事で『産業効率化』を図った物であろう。何れ着手すべき問題だな。

 と言う事で、最優先で、欲しい情報は、僕の『能力』が、何処まで行使可能なのかだ。

 で、『詠唱省略』した『情報表示プロパティ』の『魔法』で、調査だ……

 ……よし。これで、『呪い』『毒』『病気』等『状態異常』は存在しない。

 では、1つ1つ確認しよう。そう、取り敢えず使わなければ、分らないからな。

 で、『詠唱省略』は、デフォだ。今後、全てに加える。まず、『幻影』だ。これで、僕がベッドにいる様に見える。更に、『透明化』だ。これで、誰からも見えない。

 そして、『飛翔』だ。これなら、地に足を付けずに移動できる。水桶まで移動し、覗き込むが、姿は映らない。良し。次に、『念視』だ。これで遠隔地を『視る』事が可能だ。良し。

 次に『転移』だ。これで、瞬時に移動できる。これで、教会まで行く。『念視』を維持しつつ、就寝中の神官の『記憶』を読み取る。成程……これで、概ねのテストは、終わったな。


 * * * 



次回予告

第5話 学習 この世界の歴史と社会

ご愛読ありがとうございます。

面白ければ、星とブックマークをお願いします。

励みになります。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ