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何度目かの転生で  作者: 他力本願
2/2

どうしてこうなった

現在オレは奴隷商の檻に入れられている。足枷付きだ。


クマの魔物が死んだすぐあと、変なにいちゃんたちがやってきたのだ。

結論から言うと無詠唱でも自動発動でもなかった。

変なにいちゃんたちが剣か魔法かで仕留めたらしい。

チートじゃなかった。残念。LVが上がったのも、たまたま近くに居て

もらい事故みたいなものだったらしい。なんじゃそれ。

それはそれでいいのだが、にいちゃんたちがオレを見つけて。


「お、こども発見。ラッキー。奴隷屋に売ろうぜ。」

だと。おいおいおい。おまえ何言ってんの?

「大きくなって、顔を覚えていたらうらまれるぞ。」

「大丈夫だって。こんな小さくちゃ覚えてないって。」

「ふふふ、僧侶も悪よのう」

は?それが返事?で、僧侶?

「勇者様こそ」

おまえらはどこぞの代官か。しっかりものごころついてるからな。


クマの魔物は勇者らの能力かどこかに消した?仕舞ったのか?

そんな光景を眺めていたら…


ま、そのままお持ち帰りされ、奴隷商に売られ現在に至る。

つまりは勇者御一行様のお小遣いにされたわけ。

何度転生しても、世の中理不尽は変わりませんねぇ。


そんなこんなで、ここに来てから3日は経ったか。

食事は一日一回。味?聞くな。奴隷ですよ。奴隷。いいわけないだろ。

不味い。ひたすら不味い。でも喰った。飢えて死にたくないからね。


さて、これからの予定ですが、このまま奴隷として売られるか、ここから逃げ出すか。

しばし黙考。よし。決めた。ここから逃げよう。


足枷?檻の鍵?そんなものたまたま落ちていた金属片でどうとでもなりますよ。

鍵の形状は観察していたからねぇ。魔力を込めてちょいちょいと。

檻を出て部屋の窓にひょいと飛び移り、ベテラン転生者なめんな。


かくして、クソ勇者に売られた先の奴隷商を脱出したのであった。

2歳児です。

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