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約束を守ることは意味がある

 はぁー。


「おー、ガーク。何だ溜め息なんてついちゃって。今日の作戦は、お前のおかげで大成功だったぞ。何が腑に落ちないんだ?」


 エデルさん、戦争って何時終わるんですかね。俺はもう人を殺したくないですよ。


「ガーク…。お前が戦争が大嫌いなのは知っている。ただ、お前に俺は救われてるだぞ。今日ぐらいパッと行こうぜ」


 エデルさん、ありがとう。


「ん、なんだよー、照れ臭ぇなぁ。今日は、勝ったんだ!だから、お前も辛気臭い顔しないでビール飲め!嫌なことなんて幾らでもある。だから、今ぐらい考えるな」

 

 エデルさん…。

 

 いつもは、糞ハゲだと思っているがこういう時はこの人は、なんだかカッコいい。

 

 不思議だなぁ。


「皆んな飲んでるかぁーー!飲んでねぇやつは飲め!嫌なことがあったやつも飲め!傭兵なんて糞仕事飲まなきゃやってけねぇー。お前らが明日生きてるか何て知らねぇ。何時死ぬか何て俺らにはどうしたって分からねぇ。だから、つまらないことなんて考えるな!飲め!」

 

ー数時間後

 

 うっぷ、なんだか、やばいのが上がってきやがった。つーか、良く見ると、皆んな飲みすぎて倒れてるし。


 おいおい。


 威勢よかった連中全員ぶっ倒れているんだけど…。


 まじかぁ、お前ら倒れるまで飲むとか…正気じゃねぇな。


 

「おいぃ。ガァークゥ。お前もぉ、もっと飲めぇよぉぉぉ。ウッ、オェェェ」


 エデルさん、あんたなぁ。酒を飲んでもいいが呑まれるなって言葉しらねぇのか?


 数時間前にカッコいいと思った俺の気持ち返せぇぇえ!


「ガァーク、ココ臭いゾォ。掃除しとけョォ」


 スピー スピー スピー


 あんのやろぉ、吐いたまま寝やがった。とんでもねぇ野郎じゃねぇか。マジ糞ハゲ、いつの日かぜってぇ、ぶっ○す。


 昨日は壮絶な飲み会をしたけど、やっぱり飲み会は好きじゃねぇな。


「ガーク、お掃除お疲れ様」


 おー、リザか…。

 昨日は、お前の姿見なかったけど、どこ行ってたんだ?


「昨日?宿屋に居たわ。ガークと飲むのは戦争が終わったらという約束だから私は参加しなかったわよ。一応言っておくけど、ガークを避けてる訳でも何でもないからね。私の中ではこの約束が守られている内は頑張れそうだから我慢してるだけ」


 そ、そーか…ありがと。


 なんて言うか分からないけど、俺もその約束を守る為頑張ろうと思う。だから、リザ…時間がかかるかも知れないけどお互い約束の為頑張ろうな!


「そうね!」って言ってリザは笑った。俺は、少し青臭いかもだけど…このリザの笑顔を見た時に思った。


 リザと普通に飲みながら話せる未来の為に戦争を終わらせたいと…。

 


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