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勇者だけで旅はできない!

なろう初投稿です。拙い物語で文章力ではありますが皆さんが少しでも楽しんでいただけると幸いです



「もう付き合ってらんないわ!!」


甲高い少女の怒声が日差しの差し込む美しい森に響き渡る。


「やめろミカナ!今は仲間割れしてるときじゃないだろ!」


禍々しい鎧に身を包んだ屈強な大男が少女をなだめるべく声をかける。


「エイガンの言う通りだ。今はこの状況を打開するために各々が最善の行動を選択するんだ!」

パーティーのリーダーであろう男の発言を聞いてすかさず少女が声を発する。


「何が最善の行動よ……こんなの……こんなのもうどうしようもないじゃない!!!」


パーティーの周りには、100を超えるモンスターの大群が取り囲み、まさに絶対絶命だった!







【勇者も野球も一人じゃできない!】






場所は変わって、ここは物語の舞台の街の酒場


主人公の語り

「俺の名前は、小池ツバサ。ここは異世界[ミリオール]の酒場。ここの連中には{無鉄砲のツバサ}なんて呼ばれてたりする。

なぜどこにでもいる高校野球部だった俺が異世界にいるかの説明は置いといて、先ほど俺達パーティーは絶対絶命のピンチだったわけだが…


ミカナ「だから言ったのよ!このメンバーで暁の森に入るなんて無理だって!」

甲高い声を酒場中に響かせている赤毛のこいつはパーティーメンバーのミカナ。攻撃魔法担当だ。


エイガン「まあ、落ち着けミカナ。目的の薬草も取れて無事に帰ってこれたんだからいいじゃないか。」

この見るからに呪われてそうな鎧を身に着けてる大男は、エイガン。敵の攻撃を防ぐタンクとして頼りになる戦士だ。


ミカナ「何言ってるのよ!私の魔力も空っぽで2人の体力も残ってなかったじゃない!あのままじゃ全滅しても全然おかしくなかったわよ!」


ツバサ「魔力が足りなくなるのは、お前が後先考えず使いすぎるからだ。」


ミカナ「なんですって!?魔力がなくなるのはあんたが無鉄砲に突っ込んで魔物と遭遇するからでしょ!」


エイガン「おいおい…二人とも…」




タンッ!!!


ミカナ「ビクッッッ!!」

床を杖で叩く音が響くと同時にあれだけうるさかったミカナが静かになる。


「お二人共…争いは何も生みません…ここは神の使いである私に免じてどうか…」


ツバサ「まっ、あの窮地を脱出できたのはエリザのテレポートのおかげだからな」


エイガン「そうだぞ…まさにエリザ様々だな…」


ミカナ「わかったわよ…エリザがそういうなら…」


エリザ「ニコッ」


あれだけ騒いでいたミカナを静かにさせたこの女僧侶はパーティーメンバーのエリザ。テレポートで俺達のピンチを救ってくれた女神だ。主に回復と補助呪文担当


エイガン「さて仲直りも済んだことだし、さっそく町長に例の物もらいにいこうぜ」

ツバサ「よしそうだな。」


俺達が森で薬草を探していたのにはわけがある。

この町では肺の病「コロッナ病」が蔓延しており、住民が苦しんでいる。

その特効薬となる薬草を取りに森の奥に足を運んでいたというわけだ。


勿論、ただの慈善活動で危険を侵したわけでなく、この町の宝「木洩れ日の剣」を譲ってもらうためだ



村長から剣を受け取り町を出て雑談


ツバサ「これが木洩れ日剣か…たしかに特別な力を感じるな…」


エイガン「俺達4人のパーティーになって初めて戦果らしいアイテムかもしれないな!」


ツバサ「たしかに今まではいつも惜しいとこまでは行くんだけど、あと一歩でテレポートで撤退!ってことが多かったからな。」


エリザ「我々は、魔王を倒さないといけません。そのためにはこれからも過酷な戦いが待っていることでしょう…」


ツバサ「だな!よし次の目的はカリブラの盾だ!」


ミカナ「…けないで…」

立ち止まったミカナが小声で何かしゃべる


ツバサ「ん?どうしたミカナ?腹が減ったのか?」


ミカナ「ふざけないでよ!!……決めたわ!私!パーティー辞める!!」


ツバサ&エイガン「はあああああああ!??」


第1話 完



読んでいただきありがとうございました。よければ感想などをいただけると励みになります。

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