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女神様と現代モンスター討伐戦線  作者: 式・シロノス
第6章「未来と現代編」
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第85話「神話的猟犬との激戦」

今回だけ某TRPGと同じようにダイス振って成功失敗を決めます。

ちゃんとステータスを決めてやりますので…。

ダイスの女神はどちらに微笑むのか。

 周囲に立ち込める異臭と煙。

 背を合わせ合い死角が出来ないように周囲警戒している紫電達。


「紫電、先程の奴はどうやって現れたのですか?」

「よく分からない。そこの瓦礫の先端部分から出てきたように見えたんだけど」

「あの細い先端部分からどうやって…」

「奴らは…ティンダロスの猟犬は120度以下の鋭い角があればどこでも実体化して襲ってきます。だから角という角に注意を向けて警戒してください」

「ティンダロスの猟犬? それってあの某有名なTRPGの?」

「まぁ言ってしまえばそうですが…」

「この世界は冒涜的な世界じゃないはずなんだけど…」

「取り敢えず、気を付けてください。来ますよ!」


 色んな先端の所から煙が出たり、出なくなったりしていた。

 どうやら襲い掛かるタイミングをうかがっている様に見える。


「本当に何処から襲ってくるのかが分からないですね」

「まだ煙が濃くなるから分かりやすい方なのかもしれないな」


 そう紫電が言った途端、いきなりすべての角という角から周囲の煙が濃くなっていき、臭いも酷くなった。


「「……」」

「紫電様…」

「…すいませんでした」


 いや集中しろよお前ら。

 取り敢えずダイスころころ~と、ふむ、で更にコロコロして…うん、ならこうなるな。

 反省して更に意識を集中して何処から現れるかを警戒していた紫電だったが、他の三人が同時につのみたいなものが見えたといったのでその方角に意識が向いてしまった。

 その瞬間だった。紫電の前にある瓦礫の先端から突如として生物の鍵爪が襲い掛かる。


「しまった!?」


 不意打ちの為、それと意識を他に向けていたために紫電は反応しきれず、体にもろに入ってしまった。


「紫電!!」

「この!」

「外しません!」


 レイアが紫電を庇う様に傍に行き、蓮と鈴が猟犬に向かって攻撃したが、猟犬は攻撃が当たっているのにもかかわらず、何ともないようにそこに存在していた。


「攻撃が効いていないですね」

「話には聞いていたけど、厄介すぎるかなこれは!」


 さてと、それではティンダロスの猟犬と戦闘開始です。と言っても先ほどの行動で一ターンだけどね。

 紫電は先ほどの猟犬からの攻撃が効いているのか。意識は保っていますがフラフラの状態で、レイアの肩を借りて立っているのがやっとの状態になっている。

 作ったステータスでは一番早く動けるのは紫電だけど、レイアが肩を貸してようやくってレベルだから時点で早いのは…鈴か。

 ………では、鈴は猟犬に自分の攻撃が効かないと分かるが否や、紫電の方へ近づいて応急手当を行いました。

 鈴の的確な手当のおかげで紫電はフラフラなのは変わらないが自分で立つことが出来るようになったようだ。


「助かったよ鈴」

「あまり無茶はしないでくださいませ。簡単な治療しかできておりませんので」

「そうですよ。今回、紫電は下がっていてください」

「分かった。そっちも無茶したら駄目だからな」


 紫電は戦線を離脱、次の行動はレイア。

 ………レイアは六花を構えて、炎を纏わせると猟犬に向かって切りかかった。

 その攻撃に対して猟犬は躱すことが出来ず、身体を斬られたが、やはりそこに傷はない…が、炎の痕は残っているのにレイアが気付いた。

 けれど、その痕もすぐに消えてしまった。


「今の痕は…」

「どうなさいましたか? お嬢様」

「確かめたいことがあるの。猟犬の気を引いて」

「分かりました」


 ………蓮が猟犬の気を引くために至近距離で攻撃。

 猟犬は蓮の攻撃を回避、だが気を引く事事態には成功したのか猟犬はそのまま蓮に向かって鍵爪を振り下ろした。

 蓮は鍵爪を身体を捻ることで回避。

 次いで鈴の行動、鈴はレイアの前に立つことで猟犬からレイアを隠し、庇う形にはいる事で行動は終了。

 レイアは鈴の後ろでなにやら詠唱している。

 蓮はもう一度トンファーで攻撃、猟犬の顔と思われる部分にヒットするも、何ともないように猟犬は立っていた。

 猟犬の行動………猟犬は鈴に舌を伸ばして攻撃してきた。

 ………あっ。…それでは、猟犬の舌を鈴は自分の暗器を使い巧みに暗器に巻き付けるとそのまま壁に向かって投擲、見事壁に刺さった。

 その時に伸ばしていた部分の舌が暗器に刺さってしまい、壁と一緒に磔にされてしまった為、猟犬は身動きが取れない状態になった。


「お嬢様! 今です!」


 鈴は次の行動を放棄、レイアのターン。

 レイアの詠唱が終わり、手の平に真っ赤に燃え滾っている炎を猟犬の開きっぱなしになっている口に押し込んだ。


「はじけ飛びなさい!!」


 レイアが指を鳴らすと同時に猟犬の体内が膨らむ、先程突っ込まれた炎が爆発したのだ。


「どうですか! 名付けてボディーボム! ですっ!」

「そのまま過ぎじゃないかい? レイア」

「ミニアは黙ってて!」


 蓮はレイアが口に炎を突っ込んだ際に一緒に離れたので猟犬の行動。

 ………私のダイス運良すぎない? 狙いは……蓮。

 猟犬は一瞬ふらついたがすぐさま体制を立て直し、蓮に向かって鍵爪を振るった。

 その速度はすさまじく、その場の誰も反応が出来なかった。

 鍵爪が目の前にまで迫り蓮は思わず目を閉じてしまう。

 が、何時までたっても衝撃が来ず、疑問に思い、目を開けると…。


「大丈夫かしら? 蓮君」

「間に合って良かったです」


 男女二人が猟犬の鍵爪を受け止めていた。

 その姿を見た蓮が嬉しそうな顔をして二人の名を呼んだ。


紫杏しあんお姉さん! 紫燕しえんお兄さん!」

やだ、私のダイス運良すぎじゃない?そうはいっても読者には伝わらないけどリアルに結構自分のダイス運にビビってます。

というか、紫電達を某TRPGのステータスに収めようとすると高いステータスになるのはしょうがない事なんだよな。

次回は援軍と共に猟犬退治!

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