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女神様と現代モンスター討伐戦線  作者: 式・シロノス
第6章「未来と現代編」
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第83話「少年の名と巻き起こる奇妙な事件」

今回で少年の名前と何故ボロボロだったのかの説明を行います。

 紫電と鈴は気絶した少年をレイアが呼んだ救急隊員に任せ、そして三人は一緒に救急車に乗りこみ、病院へと向かう。

 病院に着いた後、少年は医者が見てくれているので病院側が事件性ありとして呼んでいた警察の人に事情聴取を受けていた。


「…すなわち、貴方方が裏路地に入ってきた時点で少年はボロボロであったと?」

「そうです」

「では、なぜ路地裏に? 普段なら立ち入らない場所だと思いますが」

「何か路地裏から変な感じがして、様子を見に行ったんです」

「変な感じ、とは?」

「昔から変な感覚を覚えるときがあって…その後大体何かが起こるんです。何というか、事件や事故が起こる予兆が見えるんです(嘘だけど)」

「そうなんですか。便利な感覚ですね…と失礼、つい」

「構いませんよ。警察官の人でこの感覚持ってる人がいたら事件とか事故を未然に防げますからね」

「そうですね。良かったら警察官になりませんか?」

「ごめんなさい。まだ就職とか考えるつもりはなくて」

「まだ学生ですもんね。はい、これで聴取は終わりです。一応警察でも事件性ありとして調査してみますが証拠があまりないので可能性は低いでしょうね」

「正直な方ですね」

「だから、交番勤めなのですよ。それでは失礼いたします」

「はい、頑張って下さい」


 警察官は去っていったのと同時に看護師さんがやってきて少年が目を覚ましたと伝えてくれる。


「行きましょう紫電。あの少年に話を聞きたいのでしょう?」

「そうだな」


 看護師さんに病室へと案内され、入室すると看護師さんは何かあれば及びくださいと言って去っていった。

 そして件の少年はと言うと窓から外を見ていたが紫電達が近くに行くと視線を紫電達に向ける。

 こちらを見つめてくる少年に紫電は聞く


「改めて聞くけど大丈夫か?」

「はい、助けていただいてありがとうございます。紫電さん、レイアさん、鈴さん」

「そうか、それで君の名とどうして君があそこで倒れていたのかを聞いてもいいか?」

「その前に、紫電の名前はともかく、どうして私と鈴の名を知っているのですか? 私と鈴は名乗っていないはずです」

「それは…ここの病院の人に聞いたのです」

「そうですか」

「それより、僕の名前とあそこでボロボロで倒れていた理由ですね」


 あからさまに話を逸らしたような少年にレイアは怪しんだが、大人しく話を聞くようだ。


「僕の名は黒崎蓮くろさきれんと申します。それでボロボロだった理由は、狙われているんです」

「狙われている? 誰に?」

「おおよその見当はついているのですが…あり得ません。その組織は紫杏しあんお姉さん達が壊滅させたはずなんです。だから、あり得ないはずなんです、けど」

「でも実際にその組織の人間に襲われたってこと?」

「はい、あの組織の人間は共通して特徴的な黒いローブを羽織っているのです。僕も戦えなくはないのですがあそこまでの人数差があったら流石に…」

「その組織の名前は?」

「クロノストリガー」

「ありきたりとは言え、何て無駄にかっこいい組織名。何を目的に活動しているんだ?」

「世界中のオーパーツを集める事」

「オーパーツ?」

「分かりやすく言えば…ゲームとかでよくあるアーティファクトのようなものです」

「成程…それを集めてどうするつもりなんだ?」

「…世界征服」

「そんな出来もしない事をよくもまぁ」

「紫電さんとレイアさんが腕につけているその宝玉もオーパーツですよね」


 そう言って蓮はジュエルを指さす。


「僕は何がオーパーツか、そのオーパーツがどんな能力を持っているのか、が見ただけで分かる目を持っているんです」

「それで狙われていたわけだ」

「そうなんですが、今回は何故か僕を殺す気で襲い掛かってきたんです」

「そりゃどういう訳だろうな?」


 皆で首を傾げて悩んでいるとネルとミニアに他の二人から連絡が入る。


『紫電、祭達が襲われているわ』

「どういう事!? 相手は!?」

『さっき話に出ていた黒いローブを羽織っている集団よ』

「そうか」


 そう言って紫電は蓮に時間取らせて悪かったなゆっくり休んでくれとだけ言ってすぐに祭達の援護に行こうとしたが蓮がこう言った。


「僕もつれていってください」

「危ないぞ?」

「承知の上です。奴らは目的を果たすためなら手段を選びません。そんな連中なんです」

「なら…」

「だからと言ってここで大人しくしているなんて性にあいませんから」

「…そっか。なら行こう」


 そして全員で向かおうとした、その時だった。

 病院に爆発音が響きわたる。


「何!?」

「奴ら病院にまで襲撃をかけてくるなんて!?」

「この爆発はクロノストリガーの奴らの仕業なのか!? ホントに手段を択ばない奴らなんだな! クロノトリガーって!」

「皆様方来ます! ご準備を!」


 全員が急いで廊下に出ると、警戒していた鈴の声と同時、紫電達に向かってくる黒いローブを纏った者達。

 今、病院にて戦闘が巻き起こるのだった。

次回クロノストリガー構成員戦。病院で戦うなよな迷惑だろうに。

と言う訳でワンダーランドウォーズ戦績発表の時間になります。

35戦18勝17敗になります。

今日からいろいろとイベントが始まるので毎日ワンセットずつやりにゲーセン通いになるかな。

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