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女神様と現代モンスター討伐戦線  作者: 式・シロノス
第5章 「ミストル対アルターエゴ対主人公組編」
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第78話「レイア組vsアルターエゴ構成員 秋乃視点」

ハッピーニューイヤー! 明けましておめでとう御座います!

2021年もこの駄目作者と駄作小説の二作品をよろしくお願いします。

 拳が空を切る音が辺りに響いている。

 秋乃が黒沢を殴ろうとその拳を振り続け、その攻撃を全て躱されている結果だ。


「ああクソ! ちょこまかと動くんじゃねぇ! 当たんないだろうが!」

「避けなければ…当たる。なら、避ける…当たり前」

「その通りなんだけど! と言うかさっきから会話の間にナイフを的確に投げてくんな鬱陶しい!」

「その全てを…弾きながらよく言う…ものだ。それに…これは殺し合い。隙あれば殺す…当然の事」


 そう言いながらも黒沢は秋乃に向けていくつものナイフを投げ続ける。

 飛んでくるナイフを秋乃が拳で落とし続け、黒沢に殴りかかる。

 そして黒沢も秋乃を拳を避けて、今度は近接で切りかかった。


「やっぱり面倒くせぇ!」


 黒沢のナイフが顔を掠り、けれでそれを恐れず秋乃は黒沢の腹に向けて拳を叩き込もうとしかける。

 けれど、秋乃の拳を黒沢がバックステップで避けた。

 空ぶった拳を起点として後ろ回し蹴りで追撃する。


「無駄…お前は俺を…捉えられない」

「ゴファ!?」


 黒沢は回し蹴りをかがんで避けると隙だらけになった秋乃の顎に向けてアッパー。

 黒沢のアッパーが綺麗に秋乃の顎を捉え、宙に浮かんだ秋乃の腹へ逆に黒沢は回し蹴りを叩き込んだ。

 吹っ飛んでいく秋乃に追撃のナイフを投げる黒沢。

 秋乃は地面を転がりながらも体勢を立て直し、飛んでくるナイフを殴り落とすがいくつかが体に刺さる。

 しかし、その痛みに耐え、ナイフの最後の一つを手に持つと黒沢に向けて投げ返した。

 いくつかのナイフが当たったことで、油断していた黒沢はナイフを投げ返してくることは予想してなかったのか回避が遅れる。


「…ッ!?」

「隙ありぃ!」


 ついに秋乃の拳が黒沢を捉えた。

 正拳突きが黒沢の鳩尾みぞおちを打つ。


「かはっ!? ぐ、はぁ…」

「どうだ? 俺はお前を捉えることが出来たぞ? 決定的な一撃でな」

「………」


 体の節々に刺さったナイフをそのままに上機嫌さを隠そうともせず黒沢に言う秋乃。

 対して黒沢は何も喋らない…否、人間の急所の一つに叩き込まれたのが効いたのか痛みに悶絶して声を出すことが出来ないようだ。


「その様子を見るに敵と真っ向から戦うことが少なかったみたいだな。戦っていたとしてもそこまで大きなダメージを受けたことが無かったのだろう? まぁ、俺が言える立場ではないが…」

「…くぅ」


 何とか立ち上がった様子の黒沢。

 ナイフを投げてくるが先程までとは違い飛んでくる数が減り、スピードも目に見えて落ちていて、その場から動けてすらいないようだ。

 それを軽々とナイフを落として黒沢の前に立った秋乃は拳を再び握りしめると一撃で満身創痍となった黒沢に向けて拳を振りかぶった。


「これで…終わりだ!」


 振りかぶった拳を秋乃の顔を睨んでいる黒沢の顔面に叩き込んだのだった。

次回は連戦で戦う紫電対双鶴の妹、零鶴でございます。

と言うわけでワンダーランドウォーズの戦績発表の時間で~す!

28日と元旦の二日で38戦25勝13敗です!

メインキャスト以外でまた十連勝を取れたんだが…

メインキャストのリトル・アリスの十連勝称号が欲しいのに…8連勝までは行けるのに! 何故だー!

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