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女神様と現代モンスター討伐戦線  作者: 式・シロノス
第5章 「ミストル対アルターエゴ対主人公組編」
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第77話「レイア組vsアルターエゴ構成員 レイア視点」

今回はレイア対オーラとなります。

 再び武器を構え、向かい合った紫電達とアルターエゴの三人。

 レイアは紫電の傷と双鶴を見て、戦いが長引くのは得策ではないと考えていた。


「紫電。ほんとに大丈夫ですか? 無茶して倒れられてしまうと…」

「大丈夫だって、心配性だな。そう思うなら守ってくれ」

「分かりました。紫電が倒した相手が起きる前に決着を付けれればいいんですが…」

「難しいだろうな…紫電もこのケガじゃな。それに回復する時間を相手は与えてはくれなさそうだ」


 秋乃の言葉通り、アルターエゴの三人は先ほどと同じようにオーラが手に持つ銃を構え、発砲してきた。

 レイアが銃弾を弾き、再び突っ込んできた零鶴の刀を紫電が受け止め、気配を消して紫電達の後ろに迫っていた黒沢に秋乃が殴る。


「そう何度も同じ手段が通用すると思っているのか? それに、俺が一番気に入られぇのはお前だ黒いの」

「何故?」

「何故、何故か…自分でも分かんないがな…お前を見ているとどうしても嫌悪感が自分の中から消えない」

「好かれようとは…思ってない」

「だろうな。だから…お前だけは俺が殴り倒す」

「…やってみろ」


「嫌悪感…か。秋乃の言う通り。俺も感じてはいたけど…」

「黒沢のそれは体質なのかは分からないけど…仲間の私達でさえ、今なお嫌悪感がぬぐえてないの」

「それは災難な体質だ…」

「そんなことより、続きをしようよ。貴方と剣を交えるのが楽しくなってきちゃったから!」

「こっちもだ。運よく一対一の状況に分かれたからな。ハンデ付きで悪いが尋常に勝負!」


「向こうは向こうで勝手に相手決めて戦い始めちゃった…まぁいいです。それで私の相手は貴女でよろしいですか?」

「不満はありますが…仕方がありません。今の私に銃弾が通るとは思わないことです」

「上等よ。それはそれでやる気も上がるというもの!」


 オーラが銃弾を撃つ、レイアがその銃弾を召装獣サファイアの能力である薔薇庭園を使い器用に弾くと、そのまま茨がオーラに向かって襲い掛かる。

 オーラは向かってくる茨を見て、今持つ銃のカートリッジを交換すると茨に向かって撃つ。

 その銃弾が茨に当たると同時燃え上がる。


「炎焼弾!? ハンドガンの弾丸でそんなのがあるなんて…」

「茨は火に弱い常識よね」

「厄介な…なら、撃たせないために近距離で戦うだけよ!」


 レイアがそのまま六花を前に構え、銃弾を受けないようにしながら突っ込む。


「チッ!」


 オーラは銃弾を撃ちはするがどうしても距離を詰められてしまう。


「そこよ!」


 レイアの攻撃は当たる…そう思っていた。


「甘いのよ!」

「!?」


 オーラはレイアの六花を持っている銃で逸らすとレイアの腕を掴み投げ飛ばした。

 投げ飛ばされたレイアは地面に叩き込まれる。


「グハッ!」

「遠距離攻撃持ちは近距離が苦手何て誰が言った?」

「…まぁ常識…な方ね」

「どうするのかしら? 貴女の剣筋を見る限り、剣を振るうのはあまり得意ではないみたいね」

「近接でも勝てる見込みはあまりない…ですか。けど、これならどうですか!? <薔薇炎斬!>」


 レイアは倒れていた地面からそのまま立ち上がるように六花を振るい六花が地面に掠ると炎を六花が纏う。


「くっ!? 熱い!?」

「躱せたと思っていますか!? まだ続きますよ!」


 レイアは続けてオーラに向かって切りかかり続ける。

 それをオーラも避け続けた。炎を纏っているために逸らすことが出来ないからだ。

 最後の一撃を振る為にその場で回って遠心力をかけたレイア。

 それを察してか、オーラは大きく後ろに飛ぼうと意識を逸らした。

 瞬間、オーラの足に茨が巻きついた。


「しまった!」

「これで、終わり!」


 動けなくなったオーラをレイアは炎を纏う六花で切り捨て、オーラは倒れ伏したのだった。

 

「はぁはぁ…疲れた。他の二人は大丈夫でしょうか?」

次回は久々の戦いになる秋乃視点となります。

と言うわけで私は出かけてきます!

次に会うときは年を越してから!

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