表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女神様と現代モンスター討伐戦線  作者: 式・シロノス
第5章 「ミストル対アルターエゴ対主人公組編」
85/172

第76話「激突! 紫電対アルターエゴの援軍」

視点はまたも戻して紫電視点。

前回レイアが見た相手の正体が分かります。

 時間はまた戻って、双鶴との戦いが終わったすぐ後の紫電の様子。

 立ち上がり倒れている双鶴を傍まで行って、見ていた紫電。だが、すぐに双鶴に切られた脇腹の痛みでまた膝をついてしまう。


「紫電、大丈夫?」

「大丈夫だ、ネル。教えてもらった回復魔法使っておこう」


 そう言って紫電はネルに教えてもらった回復魔性を詠唱する。

 すると、紫電の脇腹の傷が塞がっていき、すぐに何事もなかったかのように服だけ切られたような変な格好になった。


「凄い効果だ。流石回復魔法」

「失った血は戻らないからね。貧血にならないようにだけ気を付けて」

「ついでに双鶴にもかけておこう」

「…いいの?」

「俺達は魔神を倒すために戦っているんだ。敵だからと言って人を殺すわけにはいかない」

「……そうね。変なこと言ったわ」

「さて、レイア達の援護に行かないと…」


 双鶴に回復魔法をかけ、レイア達の援護に行こうとした紫電。

 その直後、ネルから警告が入る。


「紫電! 後ろ!」

「何!」


 ネルの警告を受け紫電はすぐさまその場から離脱する。

 直後に紫電の立っていた場所、しかも頭のど真ん中の位置に銃弾が通り過ぎていった。

 その過ぎていった銃弾を見ながら紫電は地面に着地した。

 その着地した所を急接近してきた何者かが持っていた刀で紫電に切りかかる。

 紫電は切りかかってきたその人物と何合か打ち合い、つばぜり合いへと発展した。

 切りかかってきた相手の顔を見て、紫電は驚く。その相手に見覚えがあるからだ。


「アンタは零鶴さん!?」

「紫電さん!? 双鶴兄を倒したのがまさか貴方なんて…」

「双鶴兄と呼んだってことはアンタもアルターエゴの構成員なんだな」

「ええ。…そっか、双鶴兄が言っていた強敵って貴方の事だったんだね…」


 二人はつばぜり合いから互いに後ろに下がって距離をとる。

 零鶴の隣には片手に銃を持った女性とナイフを逆手持ちした暗殺者風の格好をした男性が立つ。


「零鶴、油断しないで。双鶴を倒せるほどの相手なのよ。私達で連携していきましょう」

「分かったオーラ姉。…それでいいよね? 黒沢」

「……ああ」


「これは…面倒くさいことになりそう」

「紫電一人だけだと勝てる見込みはないわね」

「レイア達もまだかかりそうって言うか…え、なんかバラ園が出来てるんだけど、何で?」

「レイアの召装獣アルラウネがレイアと力を合わせた合体技って感じみたいよ? 凄いわね」

「はぇ~。あれならすぐにこっちに来てくれそう。それまではあの三人を押さえないとね」


 そう言いながら紫電は白雪を構えなおして、いつの間にか取り出した水神切り兼光も左手に持ち二刀流にすることで敵の攻撃に備えた。

 そうして構える事数分アルターエゴの三人は動いた。


 まずオーラが銃を構え紫電に向かって撃つのと同時に零鶴は紫電に接近黒沢と呼ばれた男はすでにどこかに消えていた。

 紫電はまず向かってくる銃弾を左手の水神切りで叩き落とし、白雪で零鶴の攻撃を受け止め、水神切りで零鶴向かって真横に一閃。

 零鶴はそれをかがんで回避。

 お返しとばかりに零鶴は素早い速度で的確に攻撃していく。

 それにオーラから撃たれた銃弾も混じって飛んでくるが、紫電は冷静に急所に入る攻撃は防ぎ、それ以外の攻撃は防げる攻撃は防御したり、防げずけれど急所に当たらない攻撃はそのまま受けることにして極力大きなダメージを受けることを拒否する動きをしている。


 しかし、紫電は忘れていた相手にもう一人影の薄く記憶に残りにくい暗殺者風の男性がいたことを…

 零鶴の刀を受け止めたとき、紫電は真後ろから突然殺気をを感じた瞬間、紫電はその場から右に避けようとしたが間に合わず、回復したばかりの脇腹に後ろからナイフが刺さる。


「――ッ!!」(こいつ! いつの間に真後ろに!?)

「隙ありィ!」

「――チッ!<風乱氷嵐!>」

「「!?」」


 黒沢の後ろからの強襲、そしてその隙を狙って零鶴とオーラの攻撃が紫電に迫るが紫電がとっさに放った技はその場に風と氷の属性を持った竜巻を発生させることで攻撃と防御を両立させることができる技。

 零鶴と黒沢は風とそれに混じった氷により切り傷をつくりながら吹っ飛ばされる。

 そして離れた相手にはそのまま竜巻を四つに分けて追撃する。


「クッソ! 回復したばかりなのにまたかよ…」

「やっぱりきついわね。けど間に合ったみたいね」

「紫電! 大丈夫ですか!?」


 ネルの言葉の通りにゲ-トキーパーを撃破したレイアと秋乃が援護にやってきた。


「紫電は下がってください。ここからは私がやります!」

「俺もいる。二人で行くぞ!」

「大丈夫だ。まだ俺も戦える…」


 そしてアルターエゴの三人も体勢を立て直して向かい合うのだった。

次回三対三のチーム戦です。

そして、ワンダーランドウォーズの戦績発表の時間じゃおら~!

8戦3勝5敗です。お金が尽きて少ししかやってないですけどね。負け越してます…もっと頑張らないと…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ