第75話「シーサイドゲート攻略戦」
二回目の免許を取る為の本試験を受けに行ってきましたよ!
結果は受かって、見事免許を手に入れました!
そして今回はレイアの召装獣であるサファイアの初陣になります。
時間を少し戻して、紫電が双鶴と戦い始めたころ。
レイアと秋乃、そして吉備津達黒服護衛組は双鶴により操られたゲートキーパーとモンスターの大軍を前に攻めあぐねていた。
「お嬢…敵の数が多すぎますぜ。どうするんですか?」
「どうするも何も、気合で頑張るしかないでしょ…」
「ですよねぇ…」
「いや…諦めるの速くないか?」
「じゃあ、何かいい案があるのですか? 秋乃さん」
「……ないけど…けど紫電が相手と一騎打ちしているから、こっちはこっちで何とかしないと」
「分かってますよ。だから紫電の戦いが終わってこっちに援護に来てくれるまでは何とかモンスターの数を減らしながら戦いましょう」
「了解」
「さて、私も召装獣を呼び出さないと…来て! サファイア!」
レイアの声に応え、魔法陣が出現してその中から綺麗な青色の花が出てきた。
「サファイア! 今回が貴女にとって本格的な戦いになるわ。頑張って行こう! 装着!」
サファイアはレイアの防具へと姿を変え、レイアの体に装着される。
サファイアの防具としての姿は青を基調としており、所々に花とそれを繋ぐ幹で彩られている。
「おぉ~。似合っていますよお嬢」
「ありがとう河野。けど、今は敵に集中しなさい。仕掛けてきたわ! 六花!」
レイアは自分の創成武装六花を呼び出し、モンスターの攻撃を捌く。
そして、レイアはお返しとばかりにサファイアの能力を使用する。
「咲き誇れ! 群青色の薔薇よ! <群青色の薔薇庭園!>」
レイアが地面に六花を突き立てると、彼女の周りにバラが咲いたと思った瞬間、一気にモンスターも巻き込んで広がっていく。
範囲外にいたモンスターが薔薇の庭園に入っていこうとしたが、その前に庭園から伸びてきた蔓により巻きつかれて庭園の中に引き込まれていき、他と同じように身動きが取れなくなった。
その光景を見た秋乃と吉備津達黒服から声が漏れる。
「「「すっご…」」」
「身動きを封じているだけで敵を倒せないんだから凄くないです! こっからは私達の仕事ですよ! 相手が動けないうちに早く攻撃してください!」
「「は~い」」
そうして秋乃と吉備津と黒服達がは身動きが取れなくなったモンスターを倒し、仲間を助けようとして近付いて来たモンスターをレイアが一体一体しっかりと倒していく。
「向こうはそろそろ決着がつく頃でしょうか? 互いに目をつぶって集中しているようですし、紫電もだいぶ苦戦しているみたいですね。傷だらけで…」
「レイア、紫電の方を気にしている状態でもなくなったみたいだよ。ゲートキーパーが動き出したみたい」
「ミニア、本当? なら気合を入れなおさないとね」
レイアが気合を入れなおした時、海からレイアに向かって大きな魚影が飛び掛かってきた。
「!?」
その正体は大きなサメだった。
「スターライトシャーク!? 今回こいつがゲートキーパーみたい! スターライトシャークは光の魔法が厄介な敵になる! 気を付けて!」
「なら、魔法じゃなくてそのまま前に飛び込んできてくれて好都合ってものです! 喰らいなさい!」
レイアはスターライトシャークの牙を躱し、そのまま切りつけようとしたが、スターライトシャークは空中でありえない軌道をして六花を躱した。
「ちょ!?」
「光魔法にはああやって空中を自由に動くことが出来るのも含まれているわ」
「それを早く言って!? と言うか…空中浮遊は風魔法の特権じゃなかった?」
「……光魔法にもあるのよ」
そう言い合いしながらもレイアはしっかりと牙を躱していき、スターライトシャークを群青色の薔薇庭園に誘導していく。
それにスターライトシャークは気づくのが遅れた。
気づいた時にはすでに、忍び寄っていた蔓が尾に巻き付いていたからだ。
「シャー!!?」
「かかった! 今です! 集中砲火して倒しきりますよ!」
動きが封じられたスターライトシャークにはもうどうすることもできない。
その後、レイア達の集中砲火を受けてスターライトシャークは倒れたのだった。
「ふぅ、紫電の方は…?」
紫電の様子が気になってレイアは紫電の方を向く。
そして目を見張った。
紫電がまた誰かと戦っているのだ。しかも複数人見える。
レイアはすぐに紫電の援護に向かうのだった。
ヤバい、あまり考えずに書いてたらサファイアが強く感じる。
次回は何者かと戦い始めていた紫電視点に変わります。
そしてワンダーランドウォーズの戦績発表の時間じゃい!
50戦23勝27敗です。負けまくったよ…




