5話「技の特訓、そして学校での異変」
第1章開幕。
ここから本格的にスタートします。
ショッピングモールの事件とゲームのパーティーメンバーが知り合ったばかりの仲間だったという衝撃の出来事から次の日。
今日は月曜日の為、高校に向かう準備をしている紫電。その紫電にネルは話しかける。
「紫電、時間がある時で良いけど私の技とか教えたいし、魔法も教えていきたいから頑張って時間作ってね」
というネルの言葉のある単語に紫電は食いつく。
「魔法!やっぱり魔法があるんだね。ネルはどんな魔法を教えてくれるんだ?」
「私はそこまで得意という訳ではないからね。それに紫電と得意な属性が違うかもしれない、使えないと言うことはないだろうから、教えれる所は教えていくね」
「おぉー、魔法が使えるという事実だけで充分興奮するな!楽しみにしてるな!」
と、一人興奮している紫電に朝ご飯ができたことを告げる紫音の声が聞こえる。
紫電は魔法を使えることを楽しみにしながらリビングに向かう。
家族が揃ったリビングで朝ご飯を食べていると、紫音から今日のお弁当を渡され、お願いごとをされる。
「はい、お兄ちゃん。今日のお弁当。それでさ、お願いがあるんだけど…昨日の事があった後だし、僕を途中まででいいから一緒に行ってくれない?」
「んー、良いよ。俺も見た目女子に見える。可愛い弟のことが心配だからな。」
「その余計な一言が無ければ、頼りになるお兄ちゃんで済んだのに…でもありがと、お願いするね、お兄ちゃん」
「おう、任せろ」と返事を返した紫電。
ご飯を食べ終わり、準備を終わらせ玄関に向かうと先に準備を終わらせ待っていた紫音の姿がある。
「おまたせ、紫音」
「うん、ちょっと待つぐらい何時ものことだから気にしなくていいよ…それじゃー、行ってきます。お母さん」
「行ってらっしゃい、気をつけてね」という志奈の声を聞きながら紫電と紫音は学校に向けて出発する。
紫音はまだ中学三年。紫音の中学校は紫電の通う高校の近くにあり途中まで一緒に行くことが出来る。
「何時もは別々に出てたから一緒に家を出るのはいつ以来だっけ?お兄ちゃん」
「確か小学校以来だな。俺が中学に上がってから時間が別々になったからな凄く久しぶりだ」
と兄弟でたわいのない話をしながら登校していると後ろから女性の声がかかる。
「ヤッホー。おっはよう紫電。それと、紫音ちゃん」
「おっす。おはよ、花凜」
「おはようございます。ちゃん付けは辞めてくだいよ花凜さん」
二人に声をかけてきたのは紫電の同級生で二人の幼馴染である鶴宮花凛だった。
「珍しいねー。二人が一緒なんて」
「昨日のショッピングモールの事件知ってますよね。それにお兄ちゃんが巻き込まれて。それで心配だから一緒に途中まで登校しようって頼んだのです」
「あーあの事件ね、てか、エッ!紫電あの事件の現場にいたの!大丈夫だった!?」
と心配してくる花凛。
それに苦笑しながら「大丈夫じゃなかったらここにいないと思うけど?」と答える紫電。
「そっ、それもそうね。じゃ、じゃあさ、その時何か変な姿の人は見てない?」
「見てないし、それどころじゃなかったし」
「そっかよかった」と何故か小声で言う花凛に疑問を感じた紫電だったが考える前に紫音の言葉が遮る。
「じゃあ僕はこっちだから、お兄ちゃんいくら二人きりになるからって変なことしたらダメだよ?」
「いやしないから、変な事言ってないで早く行け。ほら、お前の友達がそこで待ってくれてるぞ」
紫電の視点の先にはよく紫音と一緒遊んでくれている友達の姿があり、それを紫音に伝えた。
「本当だ。それじゃ行ってきますお兄ちゃん」
と手を振り、友達の所へ走っていく紫音。それを見送りながら紫電たちも学校に向かう。
「それにしても大変ね紫電。事件の巻き込まれた次の日から学校に行くことになっちゃって」
「気にするほどの怪我を負った訳じゃないからな」
「それで本当に何もしないの?今二人っきりだよ?」
「いや何が?」
「紫音の言ってたこと。……私はいつでも紫電のことウェルカムなのに。どうしてそんなに…こう…鈍感なの」
途中からは小さくて声が聞こえなかった紫電は、「んー?紫音の言葉は気にするなよ。そんなことより学校についたぞ」
と、少し顔を赤くしている花凛にそう伝える。
「そうね、それじゃまた後でね」と言うと花凛は自分の教室に向かう。
「さっきの子随分と…」と言っているネルにどうしたと聞く紫電。
「別に、自分で考えなさい」と言ってくるネル。
紫電は首を傾げながらも自身の教室に向かう。
ホームルームが終わり、午前中の授業も終わってお昼休憩に入ると紫電は速攻でお昼を済ませ魔法を教えてもらう為に人気がない屋上に来た。
「ここなら普段は立ち入り禁止だから誰も来ないでしょ。始めようネル」
「立ち入り禁止の場所の筈なのに随分とスムーズに侵入したわね。常習犯確定ね。けど、確かに都合がいい場所ね。それじゃ、始めましょう」
そこから先は魔法の練習をしながらネルの技を教えてもらっている紫電。
すると下の方の体育館が騒がしくなっていることに気づく。
そして、すぐに悲鳴が聞こえ始めた。
悲鳴が聞こえた為に急いで体育館に向かう紫電。
その後、悲鳴が聞こえた体育館前についた紫電が目にしたのは……
悲鳴をあげ、逃げ惑う生徒たちとそれを追うモンスター達の姿であった。
平和だった学校にモンスターが!
次回は紫電がゲートキーパーやモンスター達と切った張ったの戦闘へ。
頑張って戦闘描写を書いていきます。




